和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月20日(水)

猛暑で男性の使用も増加 日傘、色柄も多様に

種類が増えている日傘。男性の利用も少しずつ増えているという(和歌山県田辺市北新町で)
種類が増えている日傘。男性の利用も少しずつ増えているという(和歌山県田辺市北新町で)
 連日の猛暑で、日傘に関心が集まっている。紫外線を遮る生地の加工技術が向上し、色柄も多様化。これまで手にすることのなかった男性の利用も少しずつ増えているという。環境省も一人一人の工夫でできる暑さ対策として、日傘の活用を勧めている。


 和歌山県田辺市北新町でさまざまな傘を取り扱う「愛須専門店」では、晴雨兼用の傘が人気だという。「散歩が趣味という夫婦がそれぞれの日傘を購入するなど、年配の男性の利用も少しだが増えている」と話す。

 遮光などの機能表示があれば、色の違いで性能に大きな差はなく、服装や出かける目的に合わせて選んでもらえればいいという。

 環境省は2019年度から、気温や湿度、日差しの強さに基づいて熱中症の危険度を示す「暑さ指数」を公表している。数値に応じ「危険」「厳重警戒」「警戒」「注意」「ほぼ安全」の5段階で注意を呼びかけている。

 環境省の調査によると、日傘を差した場合、暑さ指数が1~3度程度低減。場所によっては熱中症警戒レベルが1段階下がった。また、帽子のみの場合に比べ、日射を99%以上カットする日傘を使った場合は、汗の量が17%少なかったという実験結果も公表している。