現場の雰囲気を体感 南部高校、飲食店などで実習
和歌山県みなべ町芝、南部高校の食と農園科で「調理コース」を専攻する1年生20人が25日から、校外実習をしている。28日までのうちで3日間、みなべ町や田辺市、白浜町などにある飲食店やホテルなど20カ所に分かれ、調理などを体験している。
調理コースは、調理師免許を取得できるコースとして本年度開設された。農業の基礎や梅栽培実習、農家体験、食品マーケティングを学習するとともに、調理の仕方を実習で学ぶ。学校で担当教諭に教わるだけでなく、店を構える調理師を外部講師として招いての調理実習もしている。それに加え、校外実習では各店に受け入れてもらい実際の現場で体験する。担当教諭は「調理の技術を高めるだけでなく、現場を訪れ、学校ではできない食の世界を肌で感じる体験をしてもらいたい。将来に生かすことができると思う」と話す。
受け入れ先は、個人経営の飲食店の他、ホテルや旅館などで、提供するメニューは和食、洋食、中華料理などさまざま。体験場所は生徒に希望を聞くなどして決めた。
田辺市のまちづくり会社「南紀みらい」が同市扇ケ浜海水浴場に出店している海の家では、榎本かすみさん(15)が体験。「将来はホテルで働きたいが、海の家が面白そうだったので選んだ」と言い、初日は調理を手伝ったり、接客をしたりした。南紀みらいで海の家運営事業を担当する片岡良輔さん(37)は「さまざまな地域の人と関わり、地域の良さを知ってもらいたい」と話していた。
同市東山1丁目の「からとん福福」には中渡瀬智央君(15)が訪れた。初日は掃除から始まり、総菜を弁当箱に詰めたり、皿洗いをしたりした。「ここの弁当は総菜の種類が豊富なので、どうやって作っているのか見てみたかった。あと2日あるので、さまざまなことを経験したい」と話していた。同店を経営する岡野祐己さん(31)は「高校を卒業すれば、県外に出てしまう若者が多い。この取り組みが地元に残ってもらうきっかけになればと思う」と期待していた。
食と農園科の担当教諭も「多くの生徒が緊張しながらも充実感を味わっているのではないか。きっと将来に役立つはず」と生徒の体験を振り返った。「地域にとっても人材確保につながると思うので、多くの人が関わり、育ててもらいたい。他の飲食店もぜひ受け入れてもらいたい」とも話していた。
調理コースは、調理師免許を取得できるコースとして本年度開設された。農業の基礎や梅栽培実習、農家体験、食品マーケティングを学習するとともに、調理の仕方を実習で学ぶ。学校で担当教諭に教わるだけでなく、店を構える調理師を外部講師として招いての調理実習もしている。それに加え、校外実習では各店に受け入れてもらい実際の現場で体験する。担当教諭は「調理の技術を高めるだけでなく、現場を訪れ、学校ではできない食の世界を肌で感じる体験をしてもらいたい。将来に生かすことができると思う」と話す。
受け入れ先は、個人経営の飲食店の他、ホテルや旅館などで、提供するメニューは和食、洋食、中華料理などさまざま。体験場所は生徒に希望を聞くなどして決めた。
田辺市のまちづくり会社「南紀みらい」が同市扇ケ浜海水浴場に出店している海の家では、榎本かすみさん(15)が体験。「将来はホテルで働きたいが、海の家が面白そうだったので選んだ」と言い、初日は調理を手伝ったり、接客をしたりした。南紀みらいで海の家運営事業を担当する片岡良輔さん(37)は「さまざまな地域の人と関わり、地域の良さを知ってもらいたい」と話していた。
同市東山1丁目の「からとん福福」には中渡瀬智央君(15)が訪れた。初日は掃除から始まり、総菜を弁当箱に詰めたり、皿洗いをしたりした。「ここの弁当は総菜の種類が豊富なので、どうやって作っているのか見てみたかった。あと2日あるので、さまざまなことを経験したい」と話していた。同店を経営する岡野祐己さん(31)は「高校を卒業すれば、県外に出てしまう若者が多い。この取り組みが地元に残ってもらうきっかけになればと思う」と期待していた。
食と農園科の担当教諭も「多くの生徒が緊張しながらも充実感を味わっているのではないか。きっと将来に役立つはず」と生徒の体験を振り返った。「地域にとっても人材確保につながると思うので、多くの人が関わり、育ててもらいたい。他の飲食店もぜひ受け入れてもらいたい」とも話していた。