神前で楽器奏でる 北新町で田辺祭「出囃子」:紀伊民報AGARA|和歌山県のニュースサイト

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2024年12月28日(土)

神前で楽器奏でる 北新町で田辺祭「出囃子」

餅花の前でお囃子を奏でる「内囃子同好会」のメンバーら=和歌山県田辺市北新町で
餅花の前でお囃子を奏でる「内囃子同好会」のメンバーら=和歌山県田辺市北新町で
 田辺祭(24、25日)を前に、和歌山県田辺市の北新町では17日、ご神体の前でお囃子(はやし)を奏でる「出囃子」が地区の会館であった。

 役員らが見守る中、餅に見立てた綿を竹串に巻き付けた「餅花」の前で「内囃子同好会」のメンバー6人が笛、三味線、太鼓を奏でた。約30分間の奉納では「コーライ、コーライ」という掛け声も上がった。

 笛を担当する大西秀俊さん(52)=田辺市芳養松原1丁目=は「神様を前にした奉納は3年ぶりで空気が違ったが、ありがたかった」。浴衣姿のメンバーに制服姿で交ざって三味線を弾いた南部高校1年の中渡瀬智央君(15)=同市新万=は「緊張感があって少し失敗した部分もあったが、次は音が途切れないようにしたい」と話した。

 メンバーは24日午後、闘雞神社で奉納する。

 餅花は、本来は北新町の笠鉾(かさほこ)に飾り付けるが、今年は笠鉾を組み立てない。