地質にまつわる民話を絵本に 南紀熊野ジオ推進協
南紀熊野ジオパーク推進協議会は、和歌山県串本町の橋杭岩や鯛島、古座川町の河内島にまつわる民話を基に絵本を作った。「子どもたちにジオパークを身近に感じ、興味を持ってもらいたい」という。
題名は「南紀熊野の民話 橋杭岩の立岩伝説 鯛島と河内島」。カラー刷り26ページ。二つの民話を収録している。
橋杭岩の立岩伝説は、あまのじゃくが弘法大師に、大島までの橋を一晩で架けられるかと難題を持ちかける。弘法大師が順調に橋杭を立てていくので、邪魔をしたいあまのじゃくが鶏の鳴きまねをすると弘法大師が作業を中断したため、杭だけが残って橋杭岩ができたという話。
絵の一部には橋杭岩の上に紙を置き、鉛筆でこすって岩の質感を再現する技法を使っている。文章は串本弁で語られている。
もう一つの話は、古座沖にある鯛島と古座川にある河内島にまつわる民話。仲むつまじかった鯛と蛇が海と川で離れ離れになり、お互い恋しさのあまり岩となった。それらを人々は鯛島、河内島と呼ぶようになったという話。文章は古座弁で語られている。
物語のほかに、話に出てきた岩や島を地質学の観点から説明しているページもある。
絵本は南紀熊野ジオパークエリア内の小学校や保育園、幼稚園に配布し、教材として活用してもらう。県立図書館(和歌山市)や県立紀南図書館(田辺市)で閲覧できるほか、南紀熊野ジオパークホームページの冊子掲載ページからダウンロードできる。
題名は「南紀熊野の民話 橋杭岩の立岩伝説 鯛島と河内島」。カラー刷り26ページ。二つの民話を収録している。
橋杭岩の立岩伝説は、あまのじゃくが弘法大師に、大島までの橋を一晩で架けられるかと難題を持ちかける。弘法大師が順調に橋杭を立てていくので、邪魔をしたいあまのじゃくが鶏の鳴きまねをすると弘法大師が作業を中断したため、杭だけが残って橋杭岩ができたという話。
絵の一部には橋杭岩の上に紙を置き、鉛筆でこすって岩の質感を再現する技法を使っている。文章は串本弁で語られている。
もう一つの話は、古座沖にある鯛島と古座川にある河内島にまつわる民話。仲むつまじかった鯛と蛇が海と川で離れ離れになり、お互い恋しさのあまり岩となった。それらを人々は鯛島、河内島と呼ぶようになったという話。文章は古座弁で語られている。
物語のほかに、話に出てきた岩や島を地質学の観点から説明しているページもある。
絵本は南紀熊野ジオパークエリア内の小学校や保育園、幼稚園に配布し、教材として活用してもらう。県立図書館(和歌山市)や県立紀南図書館(田辺市)で閲覧できるほか、南紀熊野ジオパークホームページの冊子掲載ページからダウンロードできる。