太平洋にこいのぼり悠々 和歌山県潮岬沖に設置
こどもの日(5月5日)を前に、和歌山県串本町内にある24のダイビング店でつくる「串本ダイビング事業組合」(高岡誠会長)が4月28日、同町潮岬沖約200メートルの海中に、こいのぼりなどを取り付けた。カツオやマグロをデザインしたものを含めて15匹が太平洋を悠々と泳いでいる。8日まで。
組合によると、こいのぼりの設置は多くのダイバーに串本の海の魅力を知ってもらうとともに、町全体を盛り上げたいと毎年この時季に取り組んでおり、今年で9回目。
この日は午前9時過ぎに同町串本の袋港をダイバー8人やこいのぼりを乗せた船が出港。「住崎」というダイビングポイントに到着すると、海中の岩と岩の間約30メートルにロープを渡し、水深約10メートルの深さに全長1・5~5メートルのこいのぼり15匹と吹き流しを取り付けた。
組合イベント係の谷口勝政さん(42)は「この時季恒例の事業になっており、楽しみにされている方も多い。関西圏の中では水温や透明度が高くて魚が多いのが串本の海の魅力。こいのぼりも気持ちよさそうに泳いでおり、この機会にお越しいただければ」と話していた。
■珍しい「ホウセキカサゴ」も
谷口さんによると、こいのぼりを設置した「住崎」では、ホウセキカサゴという珍しい魚が見つかっているという。
4月下旬から確認されており、全長15センチほど。谷口さんは「自分の持っているデータでは串本で初記録」と話す。
県立自然博物館(海南市)によると、ホウセキカサゴはベトナムやインドネシアなど東南アジアの海で確認されているが、現在のところ、国内で標本に基づく発見の報告があったのは和歌山県南部(みなべ町、白浜町)のみで、非常に珍しい。
基本的に岩場やサンゴの周りに潜んで小魚やエビなどを吸い込むように捕食。体に皮弁があり、海藻などに擬態しているとみられるという。
組合によると、こいのぼりの設置は多くのダイバーに串本の海の魅力を知ってもらうとともに、町全体を盛り上げたいと毎年この時季に取り組んでおり、今年で9回目。
この日は午前9時過ぎに同町串本の袋港をダイバー8人やこいのぼりを乗せた船が出港。「住崎」というダイビングポイントに到着すると、海中の岩と岩の間約30メートルにロープを渡し、水深約10メートルの深さに全長1・5~5メートルのこいのぼり15匹と吹き流しを取り付けた。
組合イベント係の谷口勝政さん(42)は「この時季恒例の事業になっており、楽しみにされている方も多い。関西圏の中では水温や透明度が高くて魚が多いのが串本の海の魅力。こいのぼりも気持ちよさそうに泳いでおり、この機会にお越しいただければ」と話していた。
■珍しい「ホウセキカサゴ」も
谷口さんによると、こいのぼりを設置した「住崎」では、ホウセキカサゴという珍しい魚が見つかっているという。
4月下旬から確認されており、全長15センチほど。谷口さんは「自分の持っているデータでは串本で初記録」と話す。
県立自然博物館(海南市)によると、ホウセキカサゴはベトナムやインドネシアなど東南アジアの海で確認されているが、現在のところ、国内で標本に基づく発見の報告があったのは和歌山県南部(みなべ町、白浜町)のみで、非常に珍しい。
基本的に岩場やサンゴの周りに潜んで小魚やエビなどを吸い込むように捕食。体に皮弁があり、海藻などに擬態しているとみられるという。