和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月15日(金)

災害ボランティア充実へ支援協定 みなべ町社福協とライオンズ

協定書に調印するみなべ町社会福祉協議会の小谷眞千子会長(左)と南部ライオンズクラブの小野秀康会長=24日、和歌山県みなべ町芝で
協定書に調印するみなべ町社会福祉協議会の小谷眞千子会長(左)と南部ライオンズクラブの小野秀康会長=24日、和歌山県みなべ町芝で
 和歌山県のみなべ町社会福祉協議会(小谷眞千子会長)は24日、南部ライオンズクラブ(小野秀康会長、43人)と災害時におけるボランティア支援に関する協定を結んだ。町内で災害が発生すれば、町社福協は南部ライオンズクラブの支援を得てボランティアセンター運営の充実を図る。

 町社福協は2012年に町と災害ボランティアセンター設置等に関する協定を結び、町内で発生した災害に対応して、災害ボランティアセンターを運営することになっている。しかし単独での運営は困難なことから、さまざまな機関や団体と連携が必要で、今回、南部ライオンズクラブと災害ボランティア支援の協定を結んだ。機関や団体と同様の協定を結ぶのは初めて。

 協定によると、支援の内容は、ボランティアの移動や活動に利用する車両の手配と提供▽被災地災害ボランティアセンターと災害ボランティア活動支援拠点の設置・運営と活動に必要な資機材の提供▽ボランティアが利用する駐車場の提供▽専門性を生かした物的・人的支援の提供▽ボランティアの飲食物の提供―など。

 調印式はみなべ町芝の町役場であり、小谷会長ら町社福協の関係者4人、小野会長らライオンズクラブ国際協会335―B地区と南部ライオンズクラブの関係者4人、町消防防災室の越本進男室長が出席。小谷会長と小野会長が協定書に調印した。

 小野会長は「全国各地で地震や豪雨災害が起こっており、人ごとではない。災害が発生すれば各地からボランティアが来てくれるが、態勢が整っていなければ申し訳ない。平素から受け入れを整えていることが大事で、協定は有意義。われわれは社会奉仕することが基本理念で、協定を結べたことは誠にうれしい」。小谷会長は「ライオンズクラブと協定を結べたことは、ボランティアセンター運営の大きな力になる。町民にとって不安の解消につながり、復旧や復興の大きな支援につながる。今後、発生が予想される地震や台風などの自然災害に向け、災害の事前準備として、平時からの備えを一緒にさせていただき、役職員一丸となって町民の福祉の向上に努めていきたい」と語った。