県立高校、可能な限り存続 和歌山県教委が「原則と指針」
和歌山県教育委員会は24日、県立高校再編整備についての「原則と指針」を公表した。昨年12月下旬に公表した案からは大きな変更はなく、高校教育の充実を目指し、定時制・通信制を含めた32校を可能な限り存続させるとし、その上で生徒数が一定数を下回り、その傾向が続く場合などは、地域と協議しながら再編整備を検討するとしている。
宮﨑泉教育長と清水博行教育企画監が記者会見して発表した。現在の高校を可能な限り存続させるため、各校ごとの「現状と期待」「改善・改革の方向性」を示し、それに沿って取り組むことで教育を充実させるとしている。
しかしながら1学年4~8学級を適正規模とした上で、近接する2校の合計学級数が8学級以下になり、学級の減少が続くと予測される時などは、再編整備の検討に着手する。その場合、学科の特性や地域性などを考慮した上で、検討・準備期間を設け、地域の意見を聞きながら進めるとしている。
具体的には「新宮、新翔は地域の教育ニーズに応える1校への再編整備を検討し、着手する」「神島、田辺工業、熊野の専門学科は当面存続充実させ、将来1~2校の専門高校への再編整備を検討する」などの方向も示している。
15年後に中学卒業生が3分の2に減少することが見込まれることから2020年夏、県教委の諮問機関が全日制29校を20校程度に再編するのが妥当と答申。これを受け、県教委が再編整備方針の策定を進めてきた。昨年12月下旬に「原則と指針」案を公表し、今年1月下旬まで県民からの意見を募集。「県民の期待や願いと教育委員会の理念について、合意形成が進んだと捉えるのは早計」などと賛否含め35件の意見が寄せられた。
これについて、清水教育企画監は「高校教育を充実させないといけない点については大多数の人に理解いただいている。具体的な対応は地域や学校の特性を十分考慮し、積み上げていきたい」とした。
宮﨑教育長は「『原則と指針』を皆さまに見ていただき、立ちゆかなくなってくる地域が出てきたら、どういう学校をつくっていくべきか、地域から意見を出してほしい」と話した。
「原則と指針」や県民から寄せられた意見と県教委の考え方については、県教委のホームページで公開している。
宮﨑泉教育長と清水博行教育企画監が記者会見して発表した。現在の高校を可能な限り存続させるため、各校ごとの「現状と期待」「改善・改革の方向性」を示し、それに沿って取り組むことで教育を充実させるとしている。
しかしながら1学年4~8学級を適正規模とした上で、近接する2校の合計学級数が8学級以下になり、学級の減少が続くと予測される時などは、再編整備の検討に着手する。その場合、学科の特性や地域性などを考慮した上で、検討・準備期間を設け、地域の意見を聞きながら進めるとしている。
具体的には「新宮、新翔は地域の教育ニーズに応える1校への再編整備を検討し、着手する」「神島、田辺工業、熊野の専門学科は当面存続充実させ、将来1~2校の専門高校への再編整備を検討する」などの方向も示している。
15年後に中学卒業生が3分の2に減少することが見込まれることから2020年夏、県教委の諮問機関が全日制29校を20校程度に再編するのが妥当と答申。これを受け、県教委が再編整備方針の策定を進めてきた。昨年12月下旬に「原則と指針」案を公表し、今年1月下旬まで県民からの意見を募集。「県民の期待や願いと教育委員会の理念について、合意形成が進んだと捉えるのは早計」などと賛否含め35件の意見が寄せられた。
これについて、清水教育企画監は「高校教育を充実させないといけない点については大多数の人に理解いただいている。具体的な対応は地域や学校の特性を十分考慮し、積み上げていきたい」とした。
宮﨑教育長は「『原則と指針』を皆さまに見ていただき、立ちゆかなくなってくる地域が出てきたら、どういう学校をつくっていくべきか、地域から意見を出してほしい」と話した。
「原則と指針」や県民から寄せられた意見と県教委の考え方については、県教委のホームページで公開している。