和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

卒業前に「送る会」 田辺市の芳養小、コロナで内容工夫

手作りの鉛筆立てを6年生(左)に手渡す1年生=和歌山県田辺市芳養松原2丁目で
手作りの鉛筆立てを6年生(左)に手渡す1年生=和歌山県田辺市芳養松原2丁目で
 和歌山県田辺市芳養松原2丁目の芳養小学校1年生40人が、卒業式を控えた6年生50人のために「送る会」を開いた。新型コロナウイルス感染防止のため、合唱や合奏はその場で披露せず、事前に収録した動画を上映するなど工夫し、楽しいひとときを過ごした。


 コロナ前の送る会は、全校児童が集まり、合唱や合奏を披露して6年生を楽しませていたが、今年は感染リスクを減らすため、全校で実施することを断念し、6年生との交流の時間を学年ごとにそれぞれつくることにした。

 内容は学年独自で考え、感染予防と授業時間確保への配慮から、短時間で開くことにした。

 1年生は15日、登校直後の「朝学」の時間を利用し、体育館で開いた。6年生を拍手で迎え入れた後、1年生が元気に歌を歌ったり、楽器を演奏したりしている動画を上映。その後、牛乳パックを色画用紙などで飾り付けた手作りの鉛筆立てを、6年生全員に一つずつ贈った。

 「ドッジボールを一緒にした時が一番楽しかった。中学校へ行っても頑張って」など、一人一人に宛てたメッセージカードも、鉛筆立てと一緒に手渡した。

 柴田旭陽君(1年)は「6年生は優しく話し掛けてくれたり、遊んでくれたりした。卒業は寂しい」と話し、津呂昂汰君(同)は「合奏や合唱の練習は、めちゃくちゃ頑張った。楽しんでもらえてよかった」と笑顔を見せた。

 中口尚大君(6年)は「送る会をしてもらえてうれしかった。プレゼントの鉛筆立ては、家で使いたい」と喜んだ。