和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

思い出胸に新たな一歩 和歌山県で高校卒業式

卒業証書を受け取る代表生徒(1日、和歌山県上富田町朝来で)
卒業証書を受け取る代表生徒(1日、和歌山県上富田町朝来で)
 和歌山県内の多くの公立高校で1日、卒業式があった。卒業生は思い出を胸に、それぞれの未来に向けて、新たな一歩を踏み出した。

 上富田町朝来の熊野高校では、総合学科150人、看護科27人、専攻科26人が卒業した。教職員や保護者らが見守る中、各クラスの代表生徒が体育館の壇上で、入澤和彦校長から卒業証書を受け取った。新型コロナウイルス感染予防のため、出席人数を制限。在校生は、代表生徒1人以外は会場に入らず、各教室で式典の様子を視聴した。

 入澤校長はコロナ下でさまざまなことが制限される中でも、諦めず挑戦する大切さを強調し「広い視野を持ってこの多様性のある時代に踏み出してほしい」と激励した。

 在校生を代表し、2年生の能城裕生君が「教えていただいたことを胸に、決意を新たに頑張る」と述べた。

 卒業生を代表し、総合学科の垣内茉裕さんと専攻科の新谷浩輝君が答辞を述べた。

 垣内さんは「成長し続けることができた3年間。日々に感謝し、熊高生としての誇りを持って卒業したい」と話し、新谷君は看護実習などを振り返り「これからは社会に恩返しできるように頑張りたい」と力を込めた。