和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

保育所の思い出に 閉園前に人文字をドローン撮影

閉園を前にドローンで撮影された人文字。園庭に梅の花が描かれている(和歌山県みなべ町東吉田で)
閉園を前にドローンで撮影された人文字。園庭に梅の花が描かれている(和歌山県みなべ町東吉田で)
 和歌山県みなべ町芝の建設会社「池田土木」(池田智昭社長)は22日、地元の南部保育所(藤井昌代所長、54人)が本年度で閉園となるため、園児らが思い出に残せればとドローン(小型無人機)を使って人文字を撮影した。

 同保育所は今春、町内の愛之園保育園、南部幼稚園と統合し、47年の歴史に幕を下ろす。このため、卒園者でもある池田社長(44)が撮影を申し出た。

 この日、園庭に「みなべほいくしょ」「47ねん」「ありがとう」と文字を書いた紙を並べ、その横に園児が立って梅の花を描き出した。それを上空から撮影した。園児はポーズを取るなど楽しそうにしていた。

 藤井所長は「記念に残るものとして人文字ができないかなと思っていたところ、声を掛けてくれた。子どもたちも喜び、写真ができるのを楽しみにしている」と話した。写真を園児に配ったり、閉園式の際に展示したりしたいという。

 池田社長は「保育所の近くで工事をしていたこともあり、撮影を申し出た。建設業界は若い担い手が不足しており、子どもたちにアピールしたいという思いもあった」と話していた。