和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

ケンケン鰹を観光に すさみ町でオンラインツアー

昨年12月に開催したモニターツアーでカツオをさばく漁師。好評だったという(和歌山県のすさみ町観光協会提供)
昨年12月に開催したモニターツアーでカツオをさばく漁師。好評だったという(和歌山県のすさみ町観光協会提供)
 和歌山県のすさみ町観光協会は2月5日、町のブランドである「すさみケンケン鰹」の魅力を伝えるオンラインツアーを開く。視聴だけの場合は無料だが、それに加え有料分として後日にカツオが自宅に届き、町の自然を体感できる企画も合わせて用意した。協会では「まずは画面越しに町を知ってもらい、実際の来訪につなげたい」と話している。


 「すさみケンケン鰹」は、ひき縄漁(ケンケン漁)で捕り、町に水揚げするカツオのことで、和歌山南漁協が商標登録している。協会は、地域を代表する産業を誘客の手段に生かそうと考えた。

 オンラインツアーは午前10時~11時15分の予定。ビデオ会議システムZoom(ズーム)を使う。ケンケン漁を紹介するほか、見老津漁港で漁師の男性がカツオをさばく様子を中継する。町内のお薦めスポットを紹介したり、撮りおろしで編集した動画を流したりもする。参加者は随時、コメントや質問を書き込めるようにするという。

 有料分は事前決済で5500円。参加者には、ケンケンカツオの旬である3~5月に1匹丸ごと届ける。スタンドアップパドルボード(SUP=サップ)かカヤック、電動スポーツ自転車のペア体験チケットを付ける。

 企画を担った源口葉月さんは「参加者にはオンラインツアーを通じて地元の方々とつながってもらい、次回は実際にお会いしたい。すさみを満喫してもらいたい」と期待している。ケンケン漁の体験自体を商品化することも協会で考えているという。

 申し込みは、町観光案内所「フロント110」のホームページにある「予約商品一覧」から進む。

 問い合わせはフロント110(0739・34・3200)へ。