和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月27日(水)

正面衝突防止へワイヤーロープ 紀勢道で設置進む

紀勢自動車道に設置しているワイヤロープ式の防護柵(和歌山県白浜町で)
紀勢自動車道に設置しているワイヤロープ式の防護柵(和歌山県白浜町で)
 国土交通省は、和歌山県の紀勢自動車道でワイヤロープ式防護柵の設置を進めている。現時点では、南紀田辺―すさみ南間の約38キロのうち、約11・8キロに設ける計画。本年度分の残り工事は11日からの予定で、これに伴う通行止めがある。

 紀南河川国道事務所(田辺市中万呂)によると、本年度は約2・6キロを設置する計画で、うち1・7キロは取り付けを終えている。今月以降に予定しているのは南紀田辺―南紀白浜間の0・9キロ。

 ワイヤロープの設置は、正面衝突事故の対策として全国で進んでいる。当初はトンネルや橋を除く土工区間が中心だったが、最近は「構造上に問題がない」として、延長50メートルに満たない橋にも設けるようになっている。

 ワイヤロープは太さ1・8センチの5本。高さ1メートルほどの支柱を立てて張る。

 県警によると、紀勢道のワイヤロープを設置している場所での事故はこれまでに21件起きているが、車両が対向車線にはみ出たケースはなかった。「正面衝突事故の抑止につながっている」という。

■11日から夜間通行止め

 ワイヤロープの設置や舗装工事に伴い、国交省は11日夜~18日朝のうち5夜間(午後8時~翌午前6時)、南紀田辺―南紀白浜間を通行止めにする。18日夜~3月1日朝のうち28夜間(同)には、南紀田辺―上富田間を通行止めにする。いずれも土日曜と祝日を除く。