和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月21日(木)

シャチの骨や資料展示 太地町のくじらの博物館

特別展で展示されているシャチ「波」の全身骨格標本(2日、和歌山県太地町で)
特別展で展示されているシャチ「波」の全身骨格標本(2日、和歌山県太地町で)
 和歌山県の太地町立くじらの博物館は2日、今年4月に開館50周年を迎えたことを記念した特別展「鯨と歩んだ50年」を同館1階ホールで始めた。歴史を振り返る映像や写真、寄贈された資料などのほか、博物館のシンボル的な存在として愛された雌のシャチ「波」の全身骨格標本も展示している。

 くじらの博物館は1969年4月2日に開館。特別展でひときわ来場者の目を引いているシャチの全身骨格標本は、86年から約24年間にわたって同館で飼育展示された「波」(推定年齢28歳、体長5・89メートル、体重2・45トン)のもの。貴重な標本であり普段は収蔵庫で保管しているが、今なおファンが多いことから、特別展で展示することにした。

 このほか、歴史を振り返る約4分間の映像や歴代パンフレット、鯨歯彫刻や鯨髭製帆船模型といった寄贈資料など計約100点を展示しており、初公開のものも多いという。

 期間は来年の8月31日まで。問い合わせは同館(0735・59・2400)へ。