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2024年11月22日(金)

12月18日から4車線に 有田―印南の高速道路

地図・湯浅御坊道路4車線化
地図・湯浅御坊道路4車線化
 西日本高速道路(ネクスコ西日本)は24日、和歌山県の阪和自動車道と湯浅御坊道路の有田―印南間(計29・2キロ)の4車線化工事が12月18日午前6時に完成し、通行できると発表した。慢性的に起きていた渋滞が解消し、利便性が高まると期待している。


 湯浅御坊道路は2013年6月、阪和道では16年6月から事業を進めていた。ネクスコ西日本は「事業費はまだ整理中の段階」としている。

 現在は片側1車線のため、渋滞がよく起きていた。対面通行区間も多かったが、4車線化で、正面衝突の危険性はほぼなくなる。

 4車線化に伴い、湯浅御坊道路の川辺インターチェンジ(IC)が「フルIC」になる。田辺方面へ高速に乗ったり、田辺方面から高速を降りたりできるようになる。

 ネクスコ西日本は、4車線化に向けた最後の通行規制を13日夜から18日朝までの5夜間(午後8時~翌朝6時)に実施する。予備日は20日夜から22日朝までの2夜間(同)。予備日を使う際は、事前に公表するとしている。

 ネクスコ西日本は、阪和道の印南―南紀田辺間でも4車線化事業を進めているが、完成時期は未定。

 仁坂吉伸知事は「慢性的な渋滞の解消、対面通行による重大事故の削減、大規模災害に備えた強靱(きょうじん)化、民間ロケット発射場を核とした地域おこしなどに寄与すると大いに期待している。残る南紀田辺インターチェンジまでの4車線化や紀伊半島一周高速道路の早期実現に向けた事業推進を、引き続き関係機関に働き掛けていく」とコメントを出した。