和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

学生の「関係人口」増へ 県が地域とつなぐサイト開設

わかやまCREWのトップページ
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 和歌山県は、県内の地域に関わる「関係人口」を増やそうと、地方の仕事や暮らしに関心のある県内外の学生と、若者の手を借りて活性化を図りたい地域をつなぐためのウェブサイト「わかやまCREW(クルー)」を開設した。

 「地域の暮らしが知りたい」「困っている地域のために手伝いたい」「地方で自分の可能性を試してみたい」などという思いがある学生に、県内の地域とつながる機会を提供するのが狙い。同時に若者の手を借りたいという地域の要望もかなえ、関係人口の創出を目指す。

 サイトは、地域の個人や団体が、手伝いや体験などのプログラムを登録し、県内外の学生に申し込んでもらう仕組み。県は3月、和歌山大学の学生と話し合いの場を持ち、開設に生かしたという。

 現時点で登録されている地域のプログラムは、田辺市の「秋津野ガルテン」での農村ワーキングホリデー(農作業手伝い)、農産物直売所や体験工房の手伝い、農家レストランのスタッフ体験、古座川町の「古座川ゆず平井の里」でのユズ収穫体験など15件。

 県の担当者は「将来を考えるタイミングに当たる学生に、地域とつながるきっかけとしてもらい、将来的に県内への定住や、和歌山のファンの増加につながればうれしい」としている。