和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

漫画『宇宙兄弟』とコラボ 串本町がロケット発射盛り上げ

和歌山県串本町役場のエントランスホールに設置された『宇宙兄弟』のフォトスタンディ(22日、和歌山県串本町サンゴ台で)
和歌山県串本町役場のエントランスホールに設置された『宇宙兄弟』のフォトスタンディ(22日、和歌山県串本町サンゴ台で)
店先などに掲示してもらうため和歌山県串本町が配布するポスター
店先などに掲示してもらうため和歌山県串本町が配布するポスター
 和歌山県串本町が、人気漫画『宇宙兄弟』とコラボレーションしたグッズを制作した。同町サンゴ台の町役場1階エントランスホールに22日、2人のメインキャラクターと一緒に記念撮影できる「フォトスタンディ」を設置してお披露目。店先などに掲示してもらうためポスターも配布しており、同町田原にできる日本初の民間小型ロケット発射場からの初号機発射に向け、町の公式サポーターに就任した『宇宙兄弟』とともに「ロケットの町」を盛り上げる。


 『宇宙兄弟』は、30歳を超えてから兄弟2人の夢だった宇宙飛行士に挑戦する南波六太(ムッタ)と、一足先に夢を実現して月面に降り立った弟・日々人(ヒビト)を中心に、宇宙を目指す人たちを描いた小山宙哉さんの作品。2007年から「モーニング」(講談社)で連載が始まり、今年6月現在で累計2500万部を超える大ヒット作となり、22日には最新刊である40巻が発売。アニメ化や実写映画化もされている。

 同町ではこれまでも『宇宙兄弟』の協力で、発射されたロケットや橋杭岩を背景に宇宙服を着たムッタとヒビトの姿を描いたオリジナルポスターを制作しているが、今回、宇宙服の胸元のデザインをロケット発射をイメージした町のオリジナルのロゴマークと発射場「スペースポート紀伊」の公式エンブレムのイラストに変更してもらいグッズを制作。フォトスタンディ(高さ220センチ、幅300センチ)やB2サイズのポスター300枚、ポストカード3千枚、A5サイズの応援ステッカー2千枚、A4サイズのシール2千枚、A4サイズのクリアファイル2千枚を作った。

 同町の田嶋勝正町長は「串本町の公式サポーターに就任してくださった『宇宙兄弟』とともに、今後も、未来に挑戦する宇宙産業の振興を全力でサポートし、宇宙産業の町づくりを進めたい」と話している。

 町企画課によると、ポスターと応援ステッカーについては、南紀串本観光協会や串本町商工会を通じて会員などに配布。店先などに掲示してもらい、機運を盛り上げる。グッズは非売品で、宇宙ワークショップなどの際に記念品として配布していく予定という。