和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

ピアノと声楽で全国へ 大阪国際音楽コンクール通過

ファイナルに出場する中根怜央奈さん(左)と鈴木日那子さん
ファイナルに出場する中根怜央奈さん(左)と鈴木日那子さん
 「第22回大阪国際音楽コンクール」で、滝浪ゆかり音楽教室(和歌山県田辺市あけぼの)に通う中根怜央奈さん=田辺中学校3年=がピアノで、しゅぴーれん音楽教室(上富田町岡)に通う鈴木日那子さん=同=が声楽で地区本選を通過し、ファイナル(全国大会)に出場する。


 大阪国際音楽振興会主催。1~3のセクション(審査部門)があり、セクション1は予選があるのに対し、セクション2、3には予選がなく、全員が地区本選に参加できる。予選は音源審査、地区本選は大阪や兵庫、東京など会場審査と映像審査を選択できる。中根さんと鈴木さんはともに映像審査で地区本選に臨んだ。

 中根さんはセクション1、Age―J(中学生)クラスに出場。予選、地区本選ともに「平均律第1巻より『第9番』」(バッハ)、「3つの演奏会用練習曲より『軽やかさ』」(リスト)を演奏した。

 ファイナルは10月10日、大阪市のムラマツリサイタルホール新大阪である。昨年のコンクールで披露する予定だった「版画より『雨の庭』」(ドビュッシー)を演奏する。

 鈴木さんは幼児~中学生が参加するセクション3ユース部門のジュニアコース(中学生対象)に出場。歌劇「Siroe(シロエ)」より「Ch’io mai vi possa(キオ マイ ヴィ ポッサ)」(ヘンデル)を歌った。ファイナルは10月2日、大阪市の市立阿倍野区民センターで、同じ曲を披露する。

 中根さんは「昨年から仕上げていた曲なので、昨年よりもきれいに弾きたい」、鈴木さんは「初めてのコンクールで緊張するが、満足できる演奏ができたらうれしい」と意気込んでいる。