和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

県内旅行を最大5割引き 和歌山県が観光支援プラン

那智の滝
那智の滝
 和歌山県は22日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で疲弊した観光宿泊業の需要喚起策として、県民を対象に県内旅行の費用を最大で半額割り引く「わかやまリフレッシュプラン」を開始した。新型コロナの感染拡大により、開始を先送りしていたが、最近は落ち着いてきたため、実施に踏み切った。15万人の利用を見込んでいる。


 関連予算は20億円。4月の県議会臨時会で可決していた。額面5千円の電子チケットを2500円で買える仕組みで、1人1泊当たり、4枚まで使用でき、最高1万円(総旅行代金の2分の1以内)の割り引きが受けられる。1回の泊数の制限はなく、日帰り旅行も対象になる。

 さらに、旅行期間中に土産物店などで利用できるクーポン(2千円分)が1人1泊当たり1枚付く。日帰り旅行にも付与される。

 希望者は、特設ホームページ(HP)から、利用したい旅行代理店や宿泊施設を選んで予約し、専用システムで電子チケットを購入。宿泊施設にチェックインの際、スマートフォンなどで電子チケットを掲示して利用する。

 事業の対象は8月31日午後6時までに購入した旅行プランなどで、利用期限は来年1月1日のチェックアウト分まで。予算の上限に達した場合、販売を終了する。国の「Go To トラベル」が再開された場合は、併用できない。

 リフレッシュプランは、昨年夏から秋にかけても実施し、想定を上回る需要があった。追加も含め、8億9千万円の予算を充て、チケット33万4千枚が完売した。

 県内主要観光地のゴールデンウイークの入り込み客数は昨年の7倍以上となったが、2019年と比べると6割は減となり、コロナ前の水準には戻っていない。県は今回の事業について「新型コロナの流行が長期化し、観光業界が疲弊している。ここに来て落ち着いてきたので、プランを活用し、県内を巡ることで、リフレッシュするとともに観光事業者の支援につなげてほしい」と呼び掛けている。

 チケットの購入や利用方法は、特設HP(https://wakayama-refresh.com)で紹介している。問い合わせは、午前9時~午後6時に、わかやまリフレッシュプラン販売促進事務局(0120・280・180)へ。

■7月1日、販売再開 利用期限延長「Go To Eat」

 飲食業を支援する「わかやまGo To Eatキャンペーン」の事務局は、5月末で終了していた食事券の販売を、7月1日午前10時に再開すると発表した。8月末まで。

 利用期限も6月末までだったのを9月末までに延長する。購入済み食事券についても、記載の有効期限にかかわらず、9月末まで利用可能という。

 昨秋に開始した事業。ローソン店内の機械「Loppi(ロッピー)」で、5千円分の食事券(500円券が10枚)を4千円で購入でき、県内の加盟飲食店で利用できる。

 問い合わせは土、日曜と祝日を除く午前9時半~午後5時に事務局(0570・032・789)へ。