和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

【詳報】県民への要請を一部緩和 新型コロナ対策で和歌山県

和歌山県庁
和歌山県庁
和歌山県民への要請の主な変更点
和歌山県民への要請の主な変更点
 和歌山県は17日、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いてきたことなどから、家族以外とのカラオケや、医療福祉従事者の家族以外との会食などの自粛要請について、一部緩和した。一方、家族に発熱があれば出勤を控えることを新たに追加。ワクチン接種後についてもマスクを着用することも求めている。

 4月は、1日当たりの感染者発表人数が過去最多(55人)になった日があるなど、感染が拡大していたが、5月下旬からは1桁の日が続き、ここ1週間は0~3人と落ち着いている。確保している病床に占める使用率も4月25日に過去最高の96・3%となり、逼迫(ひっぱく)していたが6月17日時点で4・0%まで下がった。

 また、大阪府などで緊急事態宣言が解除されることが決まったことから「県民の皆さまへのお願い」の要請内容を一部緩和。カラオケの利用により感染したとみられるケースが相次いだのを受け、4月7日から「家族以外とのカラオケを控える」よう要請していたが、今後は十分な対策を講じた上で楽しむよう、内容を変えた。

 「カラオケ・ダンスなどの大規模な催しへの参加を控える」「感染防止策が徹底されないイベントの延期・自粛」「大規模集客施設・小売店での催し物、バーゲンなどは延期・自粛」については「多くの人が集まるイベントは感染対策を徹底する」と変更した。

 高齢者や基礎疾患がある人への感染拡大を防ぐため、昨年11月26日から医療・福祉施設の職員に対し、家族以外との会食を控えるよう求めていたが、これを解除した。

■県外校との部活動も

 学校の部活動については、これまで県外校との練習試合は禁止していたが、21日からはまん延防止等重点措置区域や緊急事態宣言地域以外の学校とは可能とする。

 一方、症状が出た場合、通勤通学を控えて直ちに受診するよう求めていたが、家族に発熱があれば出勤を控えることも追加した。ワクチンを接種した後についても、マスク着用などの対策を続けるよう求めた。

■4県への外出自粛要請解除へ

 政府が緊急事態宣言などを20日で解除すると決定した岐阜、三重、岡山、広島の4県について、県は21日以降、「不要不急の外出自粛」の要請を解除する。

 21日以降も、緊急事態宣言が継続される沖縄県、まん延防止等重点措置が継続される埼玉県、千葉県、神奈川県、緊急事態宣言からまん延防止等重点措置に移行する大阪府、京都府、兵庫県など、計11都道府県への不要不急の外出自粛は引き続き要請する。7月11日まで。

 細川一也危機管理監は県民に対し「県や市町村の呼び掛けを非常によく守っていただき、人流を抑えることができた。不便をおかけするが、これからもしばらくの間、ご協力いただき、皆でコロナ禍を乗り越えたい」と話した。