和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年09月18日(土)

白浜旅館組合が職域接種 ワクチンで「安心な観光地」へ

白浜温泉街
白浜温泉街
 和歌山県白浜町の白浜温泉旅館協同組合は、新型コロナウイルスワクチンの職域接種を国に申請した。加盟23施設の従業員約1300人を対象にする。観光客が多くなる夏季を前に「安心できる観光地」と打ち出す狙いがある。町商工会や南紀白浜観光協会とも連携し、地域を挙げて早期接種を図る考えだ。

■商工会や観光協会と連携

 従業員が町内の医療機関に出向く形を取る予定で、これから本格的に調整を進める。接種希望者のリストアップや医療機関との協議など準備が順調に進めば、7月中にも接種を始めたいという。

 沼田久博理事長は「なるべく早くワクチンを接種することで、観光客だけでなく従業員の安心にもつながると考えた」と話している。

 組合は、国への申請前から商工会や観光協会と協議。3団体は、多くの観光客を受け入れる地域がなるべく一体となって接種を進めるべきだとの認識で一致している。商工会や協会は、先行する組合の接種までの手順を共有し、よりスムーズに運用できるようにしたい考えだ。

 会員数は町商工会が575件、協会は137件ある。地域柄、双方の会員という事業所も少なくない。

 職域接種は、接種の加速化を目的に、国が8日から申請の受け付けを始めた。医師や会場運営に必要な人員は企業や団体が自ら確保し、最低で千人程度が接種することなどが要件になっている。4週間隔で2回接種が必要な米モデルナ製のワクチンを使う。

 国は申請内容を都道府県と共有する。和歌山県では15日現在で6件の申請がある。

 白浜温泉街にとって夏季は一年で観光客が最も多くなるシーズン。今年は7月1日には白良浜が海開きするほか、土日曜には花火イベントも予定している。