チョウザメの雌雄を正確に判別 近畿大学、キャビア生産に期待
近畿大学水産研究所新宮実験場(和歌山県新宮市)の稲野俊直准教授の研究グループは、シベリアチョウザメの遺伝子を使って、簡易的かつ正確に雌雄を判別する手法を確立した。この手法により、雌の量産化、キャビア生産の効率化が期待できる。
新宮実験場では1995年からチョウザメの飼育研究に取り組んでいる。特にチョウザメの卵から作られるキャビアの生産性を高めるため、雌の効率的な養殖について研究している。2008年に初めて抱卵し、同年「近大キャビア」の製造販売を開始した。11年の台風12号の河川氾濫により、多くのチョウザメが流される被害を受けたが、18年にはキャビア専用の施設を新設し、現在も飼育を続けている。
今回確立した方法では、綿棒で採取したチョウザメの体表粘液から遺伝子を抽出し、チョウザメを傷つけることなく、遺伝子配列を細かく分析、高感度に雌雄を判別することができるようになった。
この成果によって、全雌化に向けた研究、キャビア生産効率化の研究開発が飛躍的に進むことが期待できるという。
新宮実験場では1995年からチョウザメの飼育研究に取り組んでいる。特にチョウザメの卵から作られるキャビアの生産性を高めるため、雌の効率的な養殖について研究している。2008年に初めて抱卵し、同年「近大キャビア」の製造販売を開始した。11年の台風12号の河川氾濫により、多くのチョウザメが流される被害を受けたが、18年にはキャビア専用の施設を新設し、現在も飼育を続けている。
今回確立した方法では、綿棒で採取したチョウザメの体表粘液から遺伝子を抽出し、チョウザメを傷つけることなく、遺伝子配列を細かく分析、高感度に雌雄を判別することができるようになった。
この成果によって、全雌化に向けた研究、キャビア生産効率化の研究開発が飛躍的に進むことが期待できるという。