女子野球の普及や発展に貢献したとして、和歌山県田辺市が全日本女子野球連盟（東京都）から「女子野球アワード２０２０」の表彰を受けた。１５日、田辺市役所で真砂充敏市長が連盟の横井光治理事から記念盾を受け取った。

　田辺市上の山１丁目の田辺スポーツパークでは、２０２０年１１月に関西、関東の女子硬式野球リーグでプレーする社会人や大学生の選抜４チームによる東西対抗交流戦があった。２０年９月には全国大学女子硬式野球選手権大会があり、８チームが参加した。

　両大会とも田辺市で開かれたのは初めて。新型コロナウイルスの影響でリーグ戦が中止になる中、貴重な実戦の機会となり、市の協力もあって成功したという。

　１９年度から始まった女子野球アワードで、田辺市は２０年度の「国内普及発展功労賞」を受賞。横井理事は市長室で「コロナ禍でも女子選手に野球ができる環境を提供していただいた」と感謝した。今後、東西対抗交流戦は２年に１回、全国大学選手権は毎年秋に田辺スポーツパークで開くという。

　女子野球アワードではほかに「最優秀選手賞」や「競技普及発展功労賞」があり、個人や団体が表彰された。