和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

仲間との絆胸に学びや巣立つ 田辺・西牟婁の中学校で卒業式

宮田博之校長(左)から卒業証書を受け取る卒業生=9日、和歌山県田辺市中三栖の衣笠中学校で
宮田博之校長(左)から卒業証書を受け取る卒業生=9日、和歌山県田辺市中三栖の衣笠中学校で
 和歌山県田辺・西牟婁の中学校で9日、卒業式があった。県立学校を除く20校の卒業生866人が、コロナ禍を一緒に乗り越えた仲間との絆を胸に、別れを惜しみながら、3年間過ごした学びやを巣立った。

 田辺市中三栖の衣笠中学校では、卒業生74人が出席。新型コロナウイルス感染防止のため、例年参加する在校生の出席は見送り、保護者も各家庭2人までとした。

 式では宮田博之校長が一人一人に卒業証書を手渡し、「これまでで感じたこと、考えたこと、手に入れたものがたくさんあると思う。そして周りに感動を与えてくれた。コロナ禍の経験は今後の人生にとって大きな学びになると思う。常に前を向いて一歩一歩、歩みを進めていってほしい」とエールを送った。

 在校生を代表して2年生の大来帰桃香さんは「今日までは先輩が私たちを引っ張ってくれたが、明日からはいない。衣笠中の伝統と誇りを受け継いでいきたい」と送辞。

 卒業生を代表して東れおなさんは「最後の1年間は休校に始まり、さまざまな行事が中止や延期になった。今年1年やっていけるのだろうかと不安になったが、クラスメートの笑顔に励まされた」と述べ、最後に保護者や教員から大きな拍手で送り出された。