和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

入場整理券で混雑緩和 田辺税務署で確定申告始まる

確定申告が始まり、田辺税務署でパソコンを使って申告書を作成する人たち(16日、和歌山県田辺市上屋敷2丁目で)
確定申告が始まり、田辺税務署でパソコンを使って申告書を作成する人たち(16日、和歌山県田辺市上屋敷2丁目で)
 2020年分の所得税などの確定申告が16日、始まった。和歌山県田辺市上屋敷2丁目の田辺税務署では、新型コロナウイルス感染症への対策として検温や消毒などを徹底し、混雑を緩和するために入場整理券を発行。訪れた納税者は、互いに間隔を空けながら申告書を作成した。

 対象となるのは、自営業や農業といった個人事業者、医療費控除をする人ら。訪れた納税者は、フェースシールドとマスクを着用した税務署職員らから助言を受けて、パソコンやスマートフォンを使って申告をした。

 担当者は「スマートフォンやパソコンで申告ができる『e―Tax(イータックス)』を使えば、自宅からでも申告書の作成や送信ができ、特にスマホの専用画面は見やすく操作も簡単。感染リスクを軽減するため、『e―Tax』も活用していただけたら」と話している。

 「e―Tax」で申告書を送信するにはマイナンバーカードが必要。事前にIDとパスワードを税務署で取得して送信することもできるが、同署はマイナンバーカードの早期の取得を促している。

 確定申告の期限は、所得税と贈与税、個人事業者の消費税いずれも4月15日まで。同署が開設する確定申告書の作成会場は、受付時間が土、日曜と祝日を除く午前9時~午後4時。入場整理券は会場で当日発行するほか、無料通信アプリ「LINE(ライン)」を使えばオンラインで事前に発行することもできる。

 来場の際は、マスクの着用や検温のほか、1人での入場(介助が必要な人や子ども連れの場合などは除く)、筆記用具や計算器具の持参などへの協力を呼び掛けている。