和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

雲突き抜け宇宙へ ロケットの軌道を光で表現、串本

橋杭岩の背後に浮かび上がったサーチライトの光(12日午後6時36分、和歌山県串本町くじの川で)=長時間露光
橋杭岩の背後に浮かび上がったサーチライトの光(12日午後6時36分、和歌山県串本町くじの川で)=長時間露光
 和歌山県串本町で12日夜、建設が進むロケット発射場「スペースポート紀伊」(串本町田原)付近から、上空へサーチライトを照らす催しがあった。ロケットが飛ぶ軌道を光で表現しようという試み。発射場から10キロ余り離れた国の名勝・天然記念物「橋杭岩」(同町くじの川)でも写真愛好者らを魅了した。

 「ロケットの町」をPRしようと同日から始まったイベント「宇宙ウィーク」の一環。この日は時折小雨も降るあいにくの曇り空だったが、午後6時から照射が始まり、周囲が暗くなるにつれて、宇宙へと向かう光が橋杭岩の背後に浮かび上がった。

 訪れていた田嶋勝正町長は「サーチライトの光で、ロケットがどこからどのように発射されるかを想像してもらえたのではないか。来年度に予定されている発射の本番を見に行きたいと思っていただけたらうれしい」と話していた。サーチライトの照射は13日夜も予定している。