「32校を可能な限り存続」 県立高再編で和歌山県教委
和歌山県教育委員会は9日、県立高校の再編整備計画の骨子案を公表した。「地域中核高校」など七つの役割に分類し、再編を進めるという。昨年夏、県教委の諮問機関「きのくに教育審議会」が出した答申では、15年後に県内の中学卒業者が3分の2に減少すると見込まれることから、全日制29校を20校程度に再編するとしていたが、骨子案では定時制・通信制を含めた32校を「可能な限り存続」としている。
宮﨑泉教育長と清水博行教育企画監が記者会見し、骨子案の内容を説明した。
県教委によると、高校の役割を七つに分類。それに沿って各校のカリキュラムを見直したり再編整備したりしていく。具体的には、長期に持続可能で地域の高校教育の拠点や中核となる「地域中核高校」を11地域に各1校、多様な学科構成がある「地域特性高校」を3~6校程度、特色ある教育活動を展開する「特任高校」を和歌山市内に2校程度、職業系専門学科の拠点校として「専門高校」を3~5校程度、複数の職業系専門教育を総合的に展開する「総合専門高校」を2校程度、芸術や文化、スポーツなども学べる「総合学科高校」を1~2校程度、そして「定時制・通信制高校」3校を配置する。
1学年の適正規模は「地域中核高校」では、一部を除き、答申で示された6学級(240人)を目標とする。これ以外は4~8学級になるように再編整備する。再編は、地域ごとに早ければ3~4年後から開始。15年後にはこの形にしたいとしている。
骨子案で32校を「可能な限り存続」と表現したことについて、清水教育企画監は「高校を将来的に無くすのではなく、現在の高校を残しながら発展的に融合していくということ」と話した。
県立高校は現在、全日制、定時制・通信制を含め32校。その内訳は田辺高校など「普通科高校」が15校、南部や神島、熊野など「普通科・専門学科・総合学科併置高校」が6校、田辺工業など「専門学科高校」が5校、新翔など「総合学科高校」が3校、南紀など「定時制・通信制拠点高校」3校となっている。
今回まとめた骨子案について、県教委は9日から、県内15会場で説明会を開始。各地域の具体的な再編整備の考え方を示して意見や要望を聞き、その後、具体的な実施プログラム案を本年度中か新年度の早い時期までに作成したいとしている。その後県民から「パブリックコメント」を募り、実施プログラムを策定するという。
宮﨑教育長の話 (これまでの説明会では)29校を20校に再編することもあり得るという答申の話が一人歩きしていた気がする。県教委としては、今回公表した骨子案を基に意見を交換し、実施プログラム案をまとめていきたい。
宮﨑泉教育長と清水博行教育企画監が記者会見し、骨子案の内容を説明した。
県教委によると、高校の役割を七つに分類。それに沿って各校のカリキュラムを見直したり再編整備したりしていく。具体的には、長期に持続可能で地域の高校教育の拠点や中核となる「地域中核高校」を11地域に各1校、多様な学科構成がある「地域特性高校」を3~6校程度、特色ある教育活動を展開する「特任高校」を和歌山市内に2校程度、職業系専門学科の拠点校として「専門高校」を3~5校程度、複数の職業系専門教育を総合的に展開する「総合専門高校」を2校程度、芸術や文化、スポーツなども学べる「総合学科高校」を1~2校程度、そして「定時制・通信制高校」3校を配置する。
1学年の適正規模は「地域中核高校」では、一部を除き、答申で示された6学級(240人)を目標とする。これ以外は4~8学級になるように再編整備する。再編は、地域ごとに早ければ3~4年後から開始。15年後にはこの形にしたいとしている。
骨子案で32校を「可能な限り存続」と表現したことについて、清水教育企画監は「高校を将来的に無くすのではなく、現在の高校を残しながら発展的に融合していくということ」と話した。
県立高校は現在、全日制、定時制・通信制を含め32校。その内訳は田辺高校など「普通科高校」が15校、南部や神島、熊野など「普通科・専門学科・総合学科併置高校」が6校、田辺工業など「専門学科高校」が5校、新翔など「総合学科高校」が3校、南紀など「定時制・通信制拠点高校」3校となっている。
今回まとめた骨子案について、県教委は9日から、県内15会場で説明会を開始。各地域の具体的な再編整備の考え方を示して意見や要望を聞き、その後、具体的な実施プログラム案を本年度中か新年度の早い時期までに作成したいとしている。その後県民から「パブリックコメント」を募り、実施プログラムを策定するという。
宮﨑教育長の話 (これまでの説明会では)29校を20校に再編することもあり得るという答申の話が一人歩きしていた気がする。県教委としては、今回公表した骨子案を基に意見を交換し、実施プログラム案をまとめていきたい。