和歌山県田辺市龍神村の林業まつりと村民文化祭を合わせた恒例イベント「翔龍祭」が２１日から始まる。林業まつりは一部を除いて２２日までだが、新型コロナウイルス感染防止の観点から、オンラインを中心に開く。村民文化祭は舞台発表を取りやめ、２５日までの午前９時～午後５時、龍神村安井の龍神市民センターで作品を展示する。

　翔龍祭実行委員会の会議が１２日、龍神村西の龍神行政局であり、林業まつりはコロナ対策で会場を設けずにインターネットのライブ中継や動画配信で開くことを決めた。動画投稿サイト「ユーチューブ」などを活用して情報を発信する。

　間伐作業や製材風景など林業をＰＲする動画の配信や、臨時スタジオを設けてのトーク、ヤフーオークションを使った板の競りもする。２１日午後６時～９時には、龍神村龍神にある道の駅「ごまさんスカイタワー」をライトアップもする。イベント内容は翔龍祭の公式ホームページに掲載する予定。

　実行委員会の眞砂佳明委員長は「新型コロナの影響を考えて中止した方がよいのではという意見もあったが、こんな時だからこそ龍神村の元気を発信しようと考え、ネットでのライブ中継を中心に開くことにした。イベント後も内容を視聴できるので見てほしい」と話している。

　チェーンソー競技の「第２回きのくに伐木チャンピオンシップ」を２１日午前１１時～午後４時、チェーンソーで作品を作る「龍神チェンソーアートｄａｙｓ」を２１、２２日の午前１０時～午後４時にそれぞれ配信の予定。

　他に龍神村福井の木工館「ジー・ワークス」によるオンラインでの木のスツール作りが２１、２２日にある。

　オンライン以外の現地でのイベントとして龍神村小家のアトリエ龍神の家で、デザイナー・造形作家の溝端秀章さんによる「龍神産丸太の龍作り」（２１～２５日）▽工房「藍染計良」のセール（２１～２３日）▽蓑虫工房の干支（えと）作りのワークショップと射的（２１、２２日）―がある。

　翔龍祭に関する問い合わせは、実行委員会の事務局がある市龍神行政局産業建設課（０７３９・７８・０８３０）へ。