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高価な梅干し盗難から守れ 田辺市三栖で夜間パトロール

夜間パトロールで集まったJA紀南青年部三栖支部の部員(19日、和歌山県田辺市中三栖で)
夜間パトロールで集まったJA紀南青年部三栖支部の部員(19日、和歌山県田辺市中三栖で)
 梅干しの窃盗を防ぐため、JA紀南青年部の三栖支部(高地一樹支部長、25人)は19日、和歌山県田辺市三栖地域で夜間パトロールを始めた。部員たちは「梅干しを守れ」と意気込み、来春まで続ける。

 梅干しの窃盗は産地の田辺市やみなべ町で2016年に4件と多発し、17、18年にも発生した。昨年と今年のこれまでは被害届は出ていないが、不作で高値となっていることから警戒を強めている。

 夜間パトロールは16年から始め、今年で5年目。1次加工である「白干し梅」にする農家が約200戸あり、田辺市内では最も多い地域であることから、徹底して続けている。

 今年は、新型コロナウイルスの感染防止のために開始日を例年より遅らせた。19日夜には部員14人が集まった。

 「梅干盗難防止 パトロール中」と表示したステッカーを張った車に2人一組で乗り込み、上三栖、中三栖、下三栖に分かれて出発。不審者に目を光らせたり、梅干しを保管する倉庫などを重点に確認したりして、約1時間かけて巡回した。

 高地支部長(34)は「昨年以降、盗難被害は聞いていないが、気を緩めずに例年通り注意していきたい」と話している。

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