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紀州材の公開講座に20人 和歌山県農林大学校

県林業試験場の東山貢副場長が紀州材の特徴などについて話した公開講座(和歌山県上富田町朝来で)
県林業試験場の東山貢副場長が紀州材の特徴などについて話した公開講座(和歌山県上富田町朝来で)
 和歌山県農林大学校林業研修部(上富田町生馬)の公開講座「ウッド(紀州材)はグッドなグッズです」がこのほど、上富田町朝来の上富田文化会館であり、約20人が参加した。

 県林業試験場の東山貢副場長が、木材の基礎的な知識や紀州材の特徴を話した。

 最初に、全国初のオール木造3階建て校舎である富山県魚津市立星の杜小学校の写真を見て、木造の素晴らしさを確認。東山さんは、10年前に公共建築物等木材利用促進法が施行され、低層の公共建築物が全て原則木造になるなど3階以下で500~3千平方メートルの建物が新たな市場となっていると現状を説明した。

 プレカットが大半を占める加工についてやCLT(直交集成板)、構造用にも利用される各種合板、LVL(単板積層材)など木質系材料の種類についても学んだ。

 強度など木材の規格と品質管理についても説明があり、東山さんは、ヒノキの方がスギに比べて比重や強度は高いが、同じ樹種でも品質にばらつきがあると述べた。

 県林業試験場で実施した強度試験も紹介。「紀州材は木質構造設計基準より1ランク高い等級にあることが認められている」などと話した。

 参加した田辺市龍神村の男性(59)は「山を知るいい機会なので、ほぼ毎回参加している」と話した。

 この日は新型コロナウイルス感染症対策としてマスク着用の参加者が間隔を空けて座ったほか、入場前に検温も実施した。

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