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古い写真や資料130点 熊楠記念館開館60周年特別展、和歌山県白浜

南方熊楠記念館の開館60周年記念特別展で並ぶ資料(和歌山県白浜町で)
南方熊楠記念館の開館60周年記念特別展で並ぶ資料(和歌山県白浜町で)
 和歌山県白浜町の南方熊楠記念館は、開館60周年記念特別展「ミナカタ・ソサエティから記念館へ」を開催している。記念館が立つ番所山周辺の古い写真や関連資料など計130点を展示し、記念館の歴史を紹介している。9月23日まで。


 ミナカタ・ソサエティは1947年に結成された熊楠の遺稿を整理した組織。51~52年に東京、名古屋、大阪、神戸などで「世界の科学者 ミナカタ・クマグス展」を開催し、後の熊楠ブームの礎になった。記念館は65年に開館した。

 特別展では、戦後、番所山周辺の景観がどのように変わったかを写真で紹介。近くの海で三重県から海女を呼び寄せて開催されたイベントの様子や、番所山にあった熱帯植物園などの写真が並ぶ。

 記念館に寄贈された熊楠が都々逸(どどいつ)を記した「黒いもり扇面」、神奈川大学常民文化研究所が所蔵する熊楠直筆原稿「十二支考 馬・羊」などの資料も展示する。
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 記念館で7月6日午後2時~4時、特別展講演会「あらためて知る南方熊楠」がある。成城大学非常勤講師の田村義也さんが「南方熊楠を読めるということ 原稿・掲載雑誌・単行本」、県建築士会常務理事の松井美香さんが「南方熊楠にまつわる建築の話―ふたつの登録有形文化財と寺嶋瓦について―」をテーマに話す。定員35人で、事前申し込みが必要。参加無料(入館料は必要)。

 4月20日、5月4日、6月1日、7月20日、8月31日、9月14日には、午後2時から約20分間、記念館の三村宜敬学芸員によるギャラリートークがある。参加申し込み不要。

 開館時間は午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)。木曜休館。入館料は高校生以上600円、小中学生300円、幼児無料。

 申し込み、問い合わせは記念館(0739・42・2872)へ。 

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