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「里親制度」知って 10月、菓子配って啓発、支援センターほっと、和歌山・紀南

啓発で配る菓子と里親制度のパンフレット
啓発で配る菓子と里親制度のパンフレット
 さまざまな事情で実親と暮らせない子どもを家庭で育てる「里親制度」の普及を目指す「里親支援センターほっと」(和歌山県田辺市城山台)は、「里親月間」の10月中、紀南各地で啓発活動を展開する。店舗の協力で菓子を配って啓発するキャンペーンなどを計画している。


 センターによると、全国で約4万2千人、県内で約400人の子どもが、虐待や親との死別などさまざまな理由で自分の家庭で暮らせないでいる。ほとんどは児童養護施設や乳児院で暮らしており、里親と暮らすのは2割ほど。里親は家庭的な雰囲気を求める子どもにとって必要だが、里親に登録する家庭は紀南(みなべ町以南)で43世帯と少なく、県内全体の2割ほどにとどまっている。「子どもには人のぬくもりを感じて育ってもらいたい。寄り添ってくれる人が必要」と里親月間に合わせ、集中的に啓発活動をする。

 店舗でのキャンペーンはEH製菓・江久庵(田辺市城山台)、五郎庵(同市下三栖)、キッチンとまり木(みなべ町東吉田)、カフェフロルデマリア(新宮市三輪崎1丁目)で、菓子と一緒に里親制度を説明するパンフレットを配る。各店50~100個用意しており、なくなれば終了する。

 里親パネル展は田辺市東陽の市文化交流センター「たなべる」で今月27日~10月23日に開くほか、同市稲成町のよりみちサロンいおり、同市新庄町のビッグ・ユー、串本町サンゴ台の町役場、新宮市春日の市役所でも予定している。

 田辺、新宮、上富田3市町の4会場で相談会を開き、田辺、新宮、串本3市町の4店舗では街頭キャンペーン活動をする。

 那智勝浦町天満の町体育文化会館では10月20日、里親制度をテーマにした映画「育ててくれて、ありがとう。」を上映する。午前10時半からと午後1時からの2回上映。無料。

 里親には、子どもが自立するか家庭に戻れるようにするまで受け入れる「養育里親」、養子縁組を前提とした「養子縁組里親」、虐待などにより専門的な支援が必要な子どもを受け入れる「専門里親」、親族が養育する「親族里親」がある。週末や長期休暇中だけ預かる「週末里親」「季節里親」もある。 

 問い合わせは、里親支援センターほっと(0739・34・2735)へ。

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