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大たいまつ制作進む 熊野那智大社の例大祭に向け、和歌山

那智の扇祭りに向けて大たいまつを製作する熊野那智大社の宮大工(14日、和歌山県那智勝浦町那智山で)
那智の扇祭りに向けて大たいまつを製作する熊野那智大社の宮大工(14日、和歌山県那智勝浦町那智山で)
 7月14日に営まれる和歌山県那智勝浦町那智山の世界遺産・熊野那智大社の例大祭「那智の扇祭り」に向け、神事で使う大たいまつの製作が進んでいる。

 国の重要無形民俗文化財に指定されている那智の扇祭りは、もともと那智の滝のそばで祭られていた神々が年に1度、滝本に里帰りし、神威を新たにするもの。別宮・飛瀧神社の参道で行われる「御火行事」では、男たちが大たいまつを担いで火の粉を散らし、扇みこしが到着する参道を炎で清める。

 大たいまつは、宮大工の嶌﨑和真さん(42)が中心になって、3月中ごろから製作している。細長く加工したヒノキを円筒状に束ねるなどして作っており、長さは約1・4メートルで、重いものでは50キロほどある。7月9日までに12本を仕上げる予定。

 嶌﨑さんは「今年の例大祭は世界遺産登録20周年で3連休の中日でもあり、海外を含めて多くの方が来られると思うので、美しい大たいまつができるよう頑張りたい」と話している。

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