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南部高生が練り切りに挑戦! 「現代の名工」和菓子職人から教わる、和歌山

森山昌彦さん(左)から「練り切り」を教わる生徒=和歌山県みなべ町芝で
森山昌彦さん(左)から「練り切り」を教わる生徒=和歌山県みなべ町芝で
 和歌山県みなべ町芝の南部高校食と農園科の生徒が昨年12月と今月、製菓実習で地元の菓子職人から和菓子作りを学んだ。季節感があり芸術性が高い上生菓子「練り切り」に挑戦した。

 厚生労働省の「ものづくりマイスター制度」を利用した取り組み。今回は田辺市北新町にある老舗菓子店「富美堂」の3代目店主で、2022年度に「卓越した技能者(現代の名工)」の厚生労働大臣表彰に選ばれた森山昌彦さん(76)が講師を務めた。

 12月7日に食文化探究コースの3年生9人、今月15日に調理コースの1年生14人、17日に同コースの2年生19人が、「練り切り」の作り方を中心に学んだ。

 調理コースの1年生の実習では森山さんが、菓子作りの心得として「菓子は、その人の思いで表現できる。職人を目指すのであれば、まずは面白いと思えば道が開ける。ばかと思われても一生懸命に取り組んでもらいたい」と説いた。

 「練り切り」の材料である、白こしあんに白玉粉や上白糖を混ぜて作った生地が用意されており、生徒はその生地を使って、伸ばしたり、丸めたりして1人1個ずつ作った。梅やスイセン、ツバキの花など森山さんが作った菓子を参考にしたが、独自に考えて花や鳥の形を表現する生徒もいた。

 この日は、紅白まんじゅうの作り方も学んだ。

 オリジナルを考えた中本芽衣香さんは「練り切りは初めてだったが、案外、しっかりとできたと思う。創作は好きなので楽しかった」と話していた。

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