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素早さ、まるで幽霊 ハロウィーン水槽で「ツノメガニ」展示、和歌山・串本海中公園

「ハロウィーン仕様」の水槽に展示されているツノメガニ(和歌山県串本町有田で)
「ハロウィーン仕様」の水槽に展示されているツノメガニ(和歌山県串本町有田で)
 和歌山県串本町有田の串本海中公園センター水族館はハロウィーンにちなみ、英名でゴーストクラブ(幽霊ガニ)の名がある「ツノメガニ」(スナガニ科)の展示を始めた。31日まで。

 ツノメガニは名前の通り、目の上に角のような突起があるのが特徴。東京湾以南に分布し、砂浜に穴を掘って暮らしている。夜行性のため日中は巣穴の中で過ごし、夜になると外に出て餌となる打ち上がった魚などを探す。

 スナガニの仲間は警戒心が強く、人の気配や明かりを敏感に感じて逃げてしまう。走る速度が非常に速く、地面に影だけを残してはるか前方を走っているかのような様子が英名の由来になった。

 水族館では6日に同町串本の上浦海岸で捕獲した約20匹を展示している。甲羅の幅は約3センチ。

 水槽には、アクリルの粒を砂のように敷き詰めており、カニが穴を掘る様子なども観察できる。カボチャのライトやお化けのおもちゃをぶら下げてハロウィーンを演出している。

 水族館の中村公一飼育員(40)は「人の気配を感じて逃げてしまうので、走って追いかけて捕まえるのが大変だった。季節の展示が身近な生き物を知ってもらう機会になればと思う。見て楽しんでほしい」と呼びかけている。

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