串本町で再生先を「見える化」 ペットボトルの水平リサイクルでサントリーと協定、和歌山
和歌山県串本町と飲料メーカー「サントリーグループ」は8日、水平リサイクル事業に関する協定を締結した。同町で回収した使用済みペットボトルを同社の飲料ボトルとして再生する「ボトルtoボトル」事業に協働で取り組んでいく。再生先が「見える化」することから、住民のリサイクル意識向上につなげる狙いがある。
同社が県内の市町村と協定を結ぶのは串本町が初めて。
同じ製品に作り替える「水平リサイクル」は、資源を繰り返し利用でき、新たに石油由来の原料からペットボトルを作るのに比べ二酸化酸素を約60%削減できる利点がある。
現状では、回収したペットボトルを新しいペットボトルに再生する量は少なく、2021年度で20・3%。多くはトレーや繊維に再生されるが、その後ほとんどが焼却されているという。近年、飲料メーカーなどが取り組みを強めていて、比率は年々増加している。
同町は約130カ所にペットボトルの回収場所を設けており、年間65トンを集めている。集めたペットボトルは、大きな塊にして地元の中間処理業者に引き渡しているが、その後どのように変化しているのかが分かりづらかった。今回の協定によって再生先が明確になる。
町が回収したペットボトルは、中間処理業者を介して津市の工場へと運ばれ、そこで洗浄や粉砕をする。その後、同社の新しいペットボトルとして再生する。
両者は来年4月から取り組みを始める予定。この日、田嶋勝正町長とサントリーホールディングス(東京都)の藤原正明常務執行役員が協定の締結式に参加した。
田嶋町長は「ペットボトルの回収には以前から力を入れてきた。町民にも協定のことをお知らせし、循環型社会の構築に一層力を入れていきたい」、藤原常務執行役員は「30年に石油を使わないペットボトルに全てするという方針を掲げており、水平リサイクルという手法が重要になってくる。こういった活動が循環型社会の形成の一助になれば」と話した。
同社が県内の市町村と協定を結ぶのは串本町が初めて。
同じ製品に作り替える「水平リサイクル」は、資源を繰り返し利用でき、新たに石油由来の原料からペットボトルを作るのに比べ二酸化酸素を約60%削減できる利点がある。
現状では、回収したペットボトルを新しいペットボトルに再生する量は少なく、2021年度で20・3%。多くはトレーや繊維に再生されるが、その後ほとんどが焼却されているという。近年、飲料メーカーなどが取り組みを強めていて、比率は年々増加している。
同町は約130カ所にペットボトルの回収場所を設けており、年間65トンを集めている。集めたペットボトルは、大きな塊にして地元の中間処理業者に引き渡しているが、その後どのように変化しているのかが分かりづらかった。今回の協定によって再生先が明確になる。
町が回収したペットボトルは、中間処理業者を介して津市の工場へと運ばれ、そこで洗浄や粉砕をする。その後、同社の新しいペットボトルとして再生する。
両者は来年4月から取り組みを始める予定。この日、田嶋勝正町長とサントリーホールディングス(東京都)の藤原正明常務執行役員が協定の締結式に参加した。
田嶋町長は「ペットボトルの回収には以前から力を入れてきた。町民にも協定のことをお知らせし、循環型社会の構築に一層力を入れていきたい」、藤原常務執行役員は「30年に石油を使わないペットボトルに全てするという方針を掲げており、水平リサイクルという手法が重要になってくる。こういった活動が循環型社会の形成の一助になれば」と話した。