森の再生へみなべで植樹 世界農業遺産プロジェクト
梅産地の魅力を発信する「みなべ・田辺地域世界農業遺産推進協議会」のプロジェクトの一つ「世界農業遺産5周年記念イベントプロジェクトチーム」のメンバーら7人が3日、和歌山県みなべ町東神野川の山林「みなべ百年の森」にブランド炭「紀州備長炭」の原木でもあるウバメガシなどの苗木を植えた。
プロジェクトチーム関係者の親子らを対象に4日に予定していたが、雨の予報だったために開催を早め、メンバー主体で実施した。
みなべ百年の森は、1980年代に民間業者によるサーキット場の計画で切り開かれた山林。途中で計画が中止されて荒れた状態だったため、2004年に当時の南部川村が買い取り、それから官民を挙げて100年がかりでの再生を目指し植樹を続けている。
同プロジェクトチームもこれに賛同し、19年度から植樹を始めた。初年度は親子を広く募ったが、20年度と21年度はコロナ禍のため公募せずに関係者の親子に限定した。
4回目の今回も苗木はウバメガシやアラカシで、計約200本。その中に、みなべ町の小学校で児童が育てた苗木もあった。
メンバーらはくわで穴を掘り、高さ20~60センチの苗木を3本固めて植えていった。シカなどによる食害を防ぐために専用のネットをかぶせた。
世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」では、ウバメガシに代表される薪炭林が重要な役割を果たす。雨水を地中にためて斜面の崩落を防ぐほか、梅の受粉に必要なミツバチを育くむという。同プロジェクトチームは過去3年間の活動で計約600本の苗木を植えた。初年度に植えた苗木は早いものでは高さ約2メートルに育っている。
チームのリーダー、鈴木祐子さん(田辺市秋津町)は「少しずつでも元の森に戻せればと思う。続けることに意味がある。次世代を担う子どもにも農業遺産について知ってもらえるよう参加を呼びかけたいが、コロナ禍でできないのが残念。落ち着いてくれば広く呼びかけたいと思っている」と話していた。
プロジェクトチーム関係者の親子らを対象に4日に予定していたが、雨の予報だったために開催を早め、メンバー主体で実施した。
みなべ百年の森は、1980年代に民間業者によるサーキット場の計画で切り開かれた山林。途中で計画が中止されて荒れた状態だったため、2004年に当時の南部川村が買い取り、それから官民を挙げて100年がかりでの再生を目指し植樹を続けている。
同プロジェクトチームもこれに賛同し、19年度から植樹を始めた。初年度は親子を広く募ったが、20年度と21年度はコロナ禍のため公募せずに関係者の親子に限定した。
4回目の今回も苗木はウバメガシやアラカシで、計約200本。その中に、みなべ町の小学校で児童が育てた苗木もあった。
メンバーらはくわで穴を掘り、高さ20~60センチの苗木を3本固めて植えていった。シカなどによる食害を防ぐために専用のネットをかぶせた。
世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」では、ウバメガシに代表される薪炭林が重要な役割を果たす。雨水を地中にためて斜面の崩落を防ぐほか、梅の受粉に必要なミツバチを育くむという。同プロジェクトチームは過去3年間の活動で計約600本の苗木を植えた。初年度に植えた苗木は早いものでは高さ約2メートルに育っている。
チームのリーダー、鈴木祐子さん(田辺市秋津町)は「少しずつでも元の森に戻せればと思う。続けることに意味がある。次世代を担う子どもにも農業遺産について知ってもらえるよう参加を呼びかけたいが、コロナ禍でできないのが残念。落ち着いてくれば広く呼びかけたいと思っている」と話していた。