梅農家で収穫や選別 JA職員や大学生が作業、みなべ町
青梅の収穫が本番を迎えた和歌山県みなべ町の農園で、作業を全国農業協同組合中央会(JA全中)の職員が手伝ったり、大学生が体験したりしている。受け入れ農家は「農業の現場を知ってもらい、振興につなげてもらえればと思う」と期待している。
受け入れているのは、梅や野菜を栽培する同町西岩代の中早大輔さん(40)。県農協青年部協議会会長で、世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」のマイスターも務める。これらの活動でJA全中の職員と関わることがあり、職員が昨年、ボランティアで休日に農作業を手伝う「援農隊」を結成した際、中早さんの農園でも受け入れてもらえるよう依頼があった。昨年は1人だったが、今年は11、12の両日に4人が訪れた。援農が主な目的だが、JA全中の職員は、現場を知ることで今後の仕事に生かしたいという。
初日は、農園で梅を収穫したり、大きさや品質で選別したりする作業を手伝った。JA全中経営基盤強化対策課の細川菜摘子さんは「農園が急な斜面にあるのに驚いた。これでは機械化が難しいだろうし、高齢化が進む中、産地を守るために労働支援など対策が必要だと感じた」。別の職員も「斜面は想像以上に重労働で危険。インフラ整備が必要かなと思った」と話していた。
中早さんは、大学生も昨年に続いて受け入れており、今年は大阪市にある大阪公立大学の大学生と大学院生の計3人が作業をしている。3人が所属する研究室の教授が中早さんとつながりがあり、全国を回って働きながら暮らしている人々をテーマにした研究のため訪れた。労働者などに聞き取り調査などをするが、収穫を体験することで労働の楽しさや厳しさをより深く理解したいという。
6日から作業を続けている奈良県出身で大学院修士2年の伊藤はるなさん(24)は「梅の収穫は初めて。斜面での収穫作業など、大変な労働だと実感した。受け入れの農家や行政にも聞き取りし、論文にまとめたい。課題を見つけることもできればと思う」と話していた。
今週末には農林水産省の職員も3年ぶりに訪れ、作業を手伝う。
中早さんは「JAや農水省の職員には産地を実際に見てもらうことで、農業を振興する上で役立ててもらいたい。将来を担う学生にも農業を理解してもらい、体験することでより愛着を持ってもらいたい」と話している。今後、和歌山大学の大学生や農業を学ぶ大学生らにも呼びかけ、体験者を広げたいという。
受け入れているのは、梅や野菜を栽培する同町西岩代の中早大輔さん(40)。県農協青年部協議会会長で、世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」のマイスターも務める。これらの活動でJA全中の職員と関わることがあり、職員が昨年、ボランティアで休日に農作業を手伝う「援農隊」を結成した際、中早さんの農園でも受け入れてもらえるよう依頼があった。昨年は1人だったが、今年は11、12の両日に4人が訪れた。援農が主な目的だが、JA全中の職員は、現場を知ることで今後の仕事に生かしたいという。
初日は、農園で梅を収穫したり、大きさや品質で選別したりする作業を手伝った。JA全中経営基盤強化対策課の細川菜摘子さんは「農園が急な斜面にあるのに驚いた。これでは機械化が難しいだろうし、高齢化が進む中、産地を守るために労働支援など対策が必要だと感じた」。別の職員も「斜面は想像以上に重労働で危険。インフラ整備が必要かなと思った」と話していた。
中早さんは、大学生も昨年に続いて受け入れており、今年は大阪市にある大阪公立大学の大学生と大学院生の計3人が作業をしている。3人が所属する研究室の教授が中早さんとつながりがあり、全国を回って働きながら暮らしている人々をテーマにした研究のため訪れた。労働者などに聞き取り調査などをするが、収穫を体験することで労働の楽しさや厳しさをより深く理解したいという。
6日から作業を続けている奈良県出身で大学院修士2年の伊藤はるなさん(24)は「梅の収穫は初めて。斜面での収穫作業など、大変な労働だと実感した。受け入れの農家や行政にも聞き取りし、論文にまとめたい。課題を見つけることもできればと思う」と話していた。
今週末には農林水産省の職員も3年ぶりに訪れ、作業を手伝う。
中早さんは「JAや農水省の職員には産地を実際に見てもらうことで、農業を振興する上で役立ててもらいたい。将来を担う学生にも農業を理解してもらい、体験することでより愛着を持ってもらいたい」と話している。今後、和歌山大学の大学生や農業を学ぶ大学生らにも呼びかけ、体験者を広げたいという。