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熊野古道「大辺路」を歩きながら清掃 田辺市龍神の住民ら

道沿いに散乱したごみを拾う「歩こう会」の参加者(和歌山県の串本町と古座川町の境付近で)
道沿いに散乱したごみを拾う「歩こう会」の参加者(和歌山県の串本町と古座川町の境付近で)
 和歌山県田辺市龍神村の総合型地域スポーツクラブ「龍神スポーツクラブ」と市青少年育成市民会議龍神地区協議会はこのほど、古座川町と串本町の熊野古道大辺路で「歩こう会」を開いた。途中、道沿いに散乱していたごみを拾うボランティア活動もした。

 歩こう会は年に2回ほど開いている。今回は、昨年8月の開催に続き本年度2回目。小学2年~中学1年の児童・生徒5人と保護者6人が、新型コロナウイルス感染防止対策をして参加した。

 JR古座駅を出発。古座川町役場近くの霊巌寺から負岩、「高池の虫喰岩」を経て池野山環境衛生センター付近から古道に入り、「峠の地蔵」「道標石」を経て「いがみ滝」までの約9キロを歩いた。その後はバスで移動し、熊野速玉大社に参拝して帰路に就いた。

 清掃奉仕は、峠の地蔵に近い古座川町と串本町の境付近で実施した。龍神スポーツクラブの冨田進代表(74)がルートの下見で来た際、多くのごみを見つけた。

 「せっかく歩くのだから、みんなで拾って帰ろうと考え、串本町と古座川町役場の担当者に事前に連絡して実施した」と冨田さん。参加者はもくもくとごみを拾い、清掃ボランティア用のごみ袋8袋分を回収した。

 ペットボトルや菓子の袋、プラスチック容器、紙くずが多く、県道を通る車からポイ捨てされたようだという。

 冨田さんは「いがみ滝は独特のナメトコ状の岩が特徴。水も澄んでいてきれいで、みんな感動した。清掃活動で辺りもきれいにでき、達成感も味わえた」と話す。

 歩こう会では熊野古道中辺路を踏破し、大辺路は田辺市北新町の「三栖口の道標」から歩き始めた。次回は9月に古座駅(串本町)―太地駅(太地町)の「八郎峠」ルートを歩く予定。

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