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病床逼迫で入院待機260人 和歌山県、自宅や宿泊療養に

和歌山県庁
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 和歌山県内の新型コロナウイルス患者のうち、16日午前10時時点で約260人が、自宅や宿泊療養施設で入院待機となっている。16日に感染が発表された157人は、大半が入院待機者という。県医師会などの協力で、待機中も経過観察し、一部で投薬もしているという。

 県は病床を順次拡大し、現時点で確保可能な最大の620床としたが、逼迫(ひっぱく)していることから、重症化の恐れの少ない人らに入院待機を求めている。

 中でも宿泊療養施設は、感染すれば重症化する恐れがある家族がいる人らを優先。施設は和歌山市内のホテルを借り上げ、151室を確保しているが、不足が想定されるため、近く増やすという。

 県福祉保健部の野尻孝子技監は「毎日、新規の感染者が積み上がってくるので、(先に)入院する人の優先度を決めないといけない。とにかく県民の命を守る方策に切り替えざるを得ない」とした。今のところは「全員入院」を継続したい考えを示した一方、長い人で3~4日、入院待機が続いているといい、このまま自宅や宿泊施設で療養を続ける可能性も否定できないという。

 16日午前10時時点の入院者は490人で、病床使用率は79・0%。15日は「入院中の方」に、「予定」も含めて618人、病床使用率は99・7%と発表していたが、県民が混乱する恐れがあるとして、16日から「入院中の方」から「予定」を外した。

 入院者のうち、重症者は1人増え3人となった。基礎疾患がある40代男性という。
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