地域活性化は広域連携で オンライン講座に町長ら参加
和歌山県上富田町の大人の学びや「紀州くちくまの熱中小学校」(浦聖治校長)は9日、白浜町中のIT関連企業「クオリティソフト」を会場に、地域活性化をテーマにしたパネルディスカッションをオンラインで開いた。西牟婁郡内の町長らが参加し、広域での連携の必要性を強調した。
熱中小学校の第5期4回目の講座。本年度は新型コロナウイルスの感染予防から前期を中止し、後期はウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」を利用したオンラインを採用している。
テーマは「紀南の地域活性化や関係人口づくり」。パネリストとして、井澗誠白浜町長と岩田勉すさみ町長が会場で、奥田誠上富田町長と古座川観光協会の須川陽介会長のほか、島根県邑南町の職員で食と農による地域振興を進める寺本英仁さんが、オンラインで参加。熱中小学校の生徒で会計士の坂本直弥さん(串本町中湊)が司会を務めた。
生徒は27人が会場の町長とは別の部屋で、30人がオンラインで視聴した。
井澗町長はコロナ禍での町の活性化について「今は定住より関係人口を増やしたい。観光地なので受け入れ態勢が整っている」と語った。寺本さんは「従来の観光からの脱却が大事。少人数でも利益を得るようにしなければならない」と示した。
須川会長はジビエ(狩猟肉)などの食に触れ「古座川でもたくさんあるが、誘客に生かしきれていない」と説明。生産者の後継者不足も挙げ「観光農園や企業の研修の場にできないかと思うが、来てもらう仕組みをつくる必要がある。連携しなければ厳しい」と語った。
奥田町長は、紀南で盛んになっている自転車ツーリズムを取り上げ「熊野を一周するクマイチ・プロジェクトを立ち上げたい。連携していきたい」と呼び掛けた。岩田町長は「盛り上げるためにはストーリーをつくる必要がある。来てくれるのを待つのではなく呼び込まなければならない」と訴えた。
坂本さんは、障害者やひきこもりの人も安心して暮らせる町にする必要があると述べ「そうなれば多くの人が集まってくるのでは」と呼び掛けた。
視聴する生徒から、地域の良さの見つけ方を聞く質問があり、寺本さんは「住んでいる人が幸せに思っているかどうかが重要。今までは消費することが幸せだったが、人と人のつながりに幸せを感じるようになってくる。田舎の素晴らしさに都会の人は憧れる」と地方での生活の豊かさを強調した。
熱中小学校の第5期4回目の講座。本年度は新型コロナウイルスの感染予防から前期を中止し、後期はウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」を利用したオンラインを採用している。
テーマは「紀南の地域活性化や関係人口づくり」。パネリストとして、井澗誠白浜町長と岩田勉すさみ町長が会場で、奥田誠上富田町長と古座川観光協会の須川陽介会長のほか、島根県邑南町の職員で食と農による地域振興を進める寺本英仁さんが、オンラインで参加。熱中小学校の生徒で会計士の坂本直弥さん(串本町中湊)が司会を務めた。
生徒は27人が会場の町長とは別の部屋で、30人がオンラインで視聴した。
井澗町長はコロナ禍での町の活性化について「今は定住より関係人口を増やしたい。観光地なので受け入れ態勢が整っている」と語った。寺本さんは「従来の観光からの脱却が大事。少人数でも利益を得るようにしなければならない」と示した。
須川会長はジビエ(狩猟肉)などの食に触れ「古座川でもたくさんあるが、誘客に生かしきれていない」と説明。生産者の後継者不足も挙げ「観光農園や企業の研修の場にできないかと思うが、来てもらう仕組みをつくる必要がある。連携しなければ厳しい」と語った。
奥田町長は、紀南で盛んになっている自転車ツーリズムを取り上げ「熊野を一周するクマイチ・プロジェクトを立ち上げたい。連携していきたい」と呼び掛けた。岩田町長は「盛り上げるためにはストーリーをつくる必要がある。来てくれるのを待つのではなく呼び込まなければならない」と訴えた。
坂本さんは、障害者やひきこもりの人も安心して暮らせる町にする必要があると述べ「そうなれば多くの人が集まってくるのでは」と呼び掛けた。
視聴する生徒から、地域の良さの見つけ方を聞く質問があり、寺本さんは「住んでいる人が幸せに思っているかどうかが重要。今までは消費することが幸せだったが、人と人のつながりに幸せを感じるようになってくる。田舎の素晴らしさに都会の人は憧れる」と地方での生活の豊かさを強調した。