東京で関係人口づくり 低山トラベラー対象に田辺市が講座
和歌山県田辺市は、特定の地域と継続的に関わる「関係人口」づくりを目指す講座「熊野リボーンプロジェクト」を東京都で開講した。土地の歴史や文化に触れながら山を歩く「低山トラベラー」に対象を絞り、来年1月まで計5回の講座を開催。地域の実情や課題を把握した上で解決に向けたアイデアを提案してもらう。
総務省「関係人口創出・拡大事業」のモデル事業として実施。国内最大級の登山アプリなどを通じて首都圏在住者を対象に受講生を募集したところ、10~20人程度と想定していた定員を大きく上回る78人から応募があったという。
書類選考とオンラインでの面談を経て、最終的に15人に絞り込んだ。平均年齢は41歳で、ライター、カメラマン、通訳、コンサルティング業、女優など、多様な顔ぶれがそろっている。
このほど、第1回の講座が中央区の会場であり、市熊野ツーリズムビューローの多田稔子会長がゲストスピーカーとして登壇。これまで「乱開発より保全・保存」などの基本姿勢で外国人をはじめとする観光客の受け入れ態勢を強化してきたこと、漁師町の風情など観光パンフレットには載っていないようなまちの魅力もあることなどを紹介した。
次回以降は農業や林業など個別の課題について深く掘り下げ、植林など市内でのフィールドワークも実施する。最終回では受講生がそれぞれ課題解決のアイデアを発表し、真砂充敏市長らが審査する予定。
市たなべ営業室の赤木靖人室長は「受講生は経歴もスキルもさまざま。地元の視点では気付かない、新たな熊野の価値が発見されることを期待している。講座を通じて、関係人口の拡大と地域課題解決の両立に取り組んでいきたい」と話している。
市はこの講座とは別に、首都圏在住者を対象にした関係人口養成講座「たなコトアカデミー」を2018年度から開講。これまで約30人が受講し、本年度も11月から開く予定にしている。
総務省「関係人口創出・拡大事業」のモデル事業として実施。国内最大級の登山アプリなどを通じて首都圏在住者を対象に受講生を募集したところ、10~20人程度と想定していた定員を大きく上回る78人から応募があったという。
書類選考とオンラインでの面談を経て、最終的に15人に絞り込んだ。平均年齢は41歳で、ライター、カメラマン、通訳、コンサルティング業、女優など、多様な顔ぶれがそろっている。
このほど、第1回の講座が中央区の会場であり、市熊野ツーリズムビューローの多田稔子会長がゲストスピーカーとして登壇。これまで「乱開発より保全・保存」などの基本姿勢で外国人をはじめとする観光客の受け入れ態勢を強化してきたこと、漁師町の風情など観光パンフレットには載っていないようなまちの魅力もあることなどを紹介した。
次回以降は農業や林業など個別の課題について深く掘り下げ、植林など市内でのフィールドワークも実施する。最終回では受講生がそれぞれ課題解決のアイデアを発表し、真砂充敏市長らが審査する予定。
市たなべ営業室の赤木靖人室長は「受講生は経歴もスキルもさまざま。地元の視点では気付かない、新たな熊野の価値が発見されることを期待している。講座を通じて、関係人口の拡大と地域課題解決の両立に取り組んでいきたい」と話している。
市はこの講座とは別に、首都圏在住者を対象にした関係人口養成講座「たなコトアカデミー」を2018年度から開講。これまで約30人が受講し、本年度も11月から開く予定にしている。