和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月24日(火)

町の魅力発信へ 上富田・山桃会が企画・体験してパンフ作り

観光パンフレットを作るためヒョウタンのランプ作りを体験する高校生ら(和歌山県上富田町朝来で)
観光パンフレットを作るためヒョウタンのランプ作りを体験する高校生ら(和歌山県上富田町朝来で)
 和歌山県上富田町の住民有志でつくる「口熊野かみとんだ山桃会」(樫木美喜恵会長、10人)は、町の魅力を紹介する観光パンフレットを作っている。会員が企画から手掛け、高校生らにも協力してもらっており、町を盛り上げたいという。

 観光客はもちろん、町内や周辺市町の人たちにも上富田町の魅力を知ってもらおうと県の「地域・ひと・まちづくり」の補助を得て取り組んでいる。

 9月上旬から会員が企画を考え始め、下旬から紹介する見どころや店舗、体験の取材や撮影を続けている。熊野高校のKumanoサポーターズリーダー部1年生18人のほか、町国際交流協会の通訳ボランティアら地域住民にも協力してもらっている。

 JR朝来駅舎内にある「口熊野かみとんだ観光案内所」でこのほど、サポーターズリーダー部員10人と通訳ボランティア5人が町特産のヒョウタンを使ったランプ作りの体験をした。

 サポーターズリーダー部は、お薦めスポットを紹介するページを担当しており、ランプ作りもスポットの一つ。体験をして写真を撮り、楽しさを紹介する。

 体験した部員の津志百夏さん(16)=田辺市高雄1丁目=は「上富田については知らないことが多く、この活動で発見があった。パンフレット作りも初めてで、とても楽しい。みんなに魅力を知ってもらいたい」と話した。

 パンフレットはA5判、18ページ。お薦めスポットのほか、飲食店や宿泊、体験、土産などを紹介する。英語版も作る計画で、翻訳は通訳ボランティアが担当する。

 今年中に完成予定で、町内や近隣の観光案内所やイベント会場に置くほか、さまざまな団体に活用してもらうという。

 山桃会は、町からの委託を受けて観光案内所を運営している。町の木であるヤマモモの実を使った飲食物やマスコットキャラクター「ひょうたんせんぱい」のグッズを販売し、情報発信するなどして町をアピールしている。

 樫木会長(49)は「上富田町には見どころや楽しいところがたくさんある。まずは町内や近隣の市町の人たちに知ってもらいたい」と話している。