和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月27日(水)

メダカやタニシがいたよ ビオトープで水中の生き物観察

網を使って水中生物を捕まえる児童(和歌山県上富田町生馬で)
網を使って水中生物を捕まえる児童(和歌山県上富田町生馬で)
 和歌山県上富田町の生馬小学校1、2年生は13日、同町生馬白滝地区にあるビオトープ「いくま・田んぼの学校」で、水中生物の観察と学習をした。

 田んぼの学校は、白滝地区の水田所有者から「メダカを見たことがない子どもたちのために水田を使ってほしい」という申し出があり、学校や地域が協力して2000年に開園。自然観察学習のために活用されており、普段は5、6年生の児童や保護者、育英会などが協力して整備している。

 毎年7月ごろに、1~4年生が田んぼを訪れているが、今年は新型コロナウイルスの影響により約2カ月遅れの学習となった。

 この日、1、2年生は、網や虫籠を使ってメダカやタニシなどの水中生物を捕まえ、後から観察するために水が入ったケースへ移した。最初は田んぼの中へ入るのをためらっていた児童も、最後は泥だらけになりながら懸命に生物を探していた。

 捕まえた水中生物は、生物に詳しい教員による説明の後、再び田んぼへ返した。

 1年生の小倉晄君(7)は「タニシやヤゴ、エビ、メダカを捕まえた。また捕まえたい」、2年生の嵯峨灯莉さん(7)は「15匹くらい捕まえた。とても楽しかった」と笑顔で話した。