古墳時代と中世の遺構公開 みなべ町東吉田の発掘現場
和歌山県のみなべ町教育委員会は14日、同町東吉田の「上城(うえんじょ)遺跡・上城城跡」で新たに見つかった古墳時代と中世の遺構を17日の一般公開に先駆けて報道陣に公開した。
民間の宅地開発に伴い、町教委や県教委、県文化財センターが標高約12メートルの丘陵部の約200平方メートルを発掘調査したところ、古墳時代中期後半(5世紀後半ごろ)の竪穴建物跡と、室町時代(15世紀後半ごろ)の掘立柱建物跡がそれぞれ2基見つかった。
古墳時代の建物跡は、1基が南北約6メートルで東西は残されている部分で約3メートル、もう1基が4メートル四方。室町時代の建物跡は、1基が南北約2・2メートルで東西約1・2メートル、もう1基が南北約2・4メートルで東西約2・2メートル。
古墳時代の土師(はじ)器や須恵器、中世の瓦質土器の甕(かめ)、青磁の椀(わん)、古瀬戸の皿などの破片も出土した。
県教委文化遺産課の仲辻慧大さん(33)は「古墳時代や中世に丘陵地にも暮らしていた遺構が見つかったことで、地域の歴史を考える新たな材料が見つかった。今回の発掘現場が上城氏の城跡の一部か、通常の生活の場なのかは今後、検討していく必要がある」と語った。
発掘現場の丘陵地は、かつて縄文時代の打製石器が見つかり、上城遺跡として埋蔵文化財包蔵地に認定されているほか、中世の上城氏の居城があった場所と考えられることから「上城城跡」として遺跡認定されている。
近くの平野部には、中世に地域を治めた野辺氏の高田土居城跡があり、上城氏は野辺氏と関係があったという伝承があるという。
一般説明会は17日午後1時から。小雨決行。会場近くに駐車場を設ける。問い合わせは、みなべ町教育委員会(0739・74・3134)へ。
民間の宅地開発に伴い、町教委や県教委、県文化財センターが標高約12メートルの丘陵部の約200平方メートルを発掘調査したところ、古墳時代中期後半(5世紀後半ごろ)の竪穴建物跡と、室町時代(15世紀後半ごろ)の掘立柱建物跡がそれぞれ2基見つかった。
古墳時代の建物跡は、1基が南北約6メートルで東西は残されている部分で約3メートル、もう1基が4メートル四方。室町時代の建物跡は、1基が南北約2・2メートルで東西約1・2メートル、もう1基が南北約2・4メートルで東西約2・2メートル。
古墳時代の土師(はじ)器や須恵器、中世の瓦質土器の甕(かめ)、青磁の椀(わん)、古瀬戸の皿などの破片も出土した。
県教委文化遺産課の仲辻慧大さん(33)は「古墳時代や中世に丘陵地にも暮らしていた遺構が見つかったことで、地域の歴史を考える新たな材料が見つかった。今回の発掘現場が上城氏の城跡の一部か、通常の生活の場なのかは今後、検討していく必要がある」と語った。
発掘現場の丘陵地は、かつて縄文時代の打製石器が見つかり、上城遺跡として埋蔵文化財包蔵地に認定されているほか、中世の上城氏の居城があった場所と考えられることから「上城城跡」として遺跡認定されている。
近くの平野部には、中世に地域を治めた野辺氏の高田土居城跡があり、上城氏は野辺氏と関係があったという伝承があるという。
一般説明会は17日午後1時から。小雨決行。会場近くに駐車場を設ける。問い合わせは、みなべ町教育委員会(0739・74・3134)へ。