和歌山県白浜町の日置川沿いに、国の特別天然記念物コウノトリが飛来した。地元住民によると、３日ごろから農地にいるのが目撃されているという。

　５日朝は、農地で餌をついばむ姿が見られた。サギ類と一緒に歩き回っているが、その姿はひときわ大きく目立っている。足輪も確認できた。

　近くで見ていた男性は「５０年ほど前、この地に飛来したのを見たことがあったが、また見られてうれしかった」と話した。

　日本野鳥の会県支部会員は「最近は県内で毎年のように見られるようになった。県内での繁殖を期待したい。見掛けたときは静かに見守って」と呼び掛けている。