「密漁撲滅宣言のまち」看板設置 みなべ町
和歌山県みなべ町は町内3カ所に「密漁撲滅宣言のまち」と書いた看板を設置した。キャンプやバーベキューに訪れた人らが、もりなどを持ってイセエビや魚などを突いて取るケースが相次いで、漁業者から対応を求める声があり、町議会で昨年、密漁撲滅宣言を可決したことを受けて設置した。
町内の沿岸海域は共同漁業権が設定されており、権利者以外がイセエビやアワビ、ナガレコ(トコブシ)、ヒジキ、ワカメ、ヒロメなどを取ることは禁止されている。県の漁業調整規則で、遊漁者はもりや「ヤス」と呼ばれる道具で水産動植物を取ることも禁止。また、地元漁業者団体地先組合は同町堺の森の鼻をイセエビの保護区にもしている。
相次ぐ密漁で、地元の漁業者団体からは、キャンプやバーベキューの禁止条例の制定を求める請願書が出され、町議会は採択したが、密漁は法で罰せられること、キャンプやバーベキューを禁止すると過剰な規制になることから、町は条例化は見送った。
町議会は昨年、漁業者の生活を守る目的で「みなべ町の海岸の秩序を維持し密漁を撲滅する宣言」案を可決した。
宣言では、町は漁業者の生活を守るために海岸の秩序を維持し、魚介藻類の密漁を撲滅すべく次の取り組みをすることを宣言するとしている。内容は、漁業法、県漁業調整規則にのっとり厳正に対処する▽漁業者、海上保安庁、警察と綿密に連携を図り、密漁撲滅、秩序維持に努める▽防犯カメラ等により不審者を常時監視する▽密漁撲滅、秩序維持に必要なあらゆる手段を講じる―となっている。
看板は縦3メートル、横60センチ。町が3基約210万円で南部海岸、大目津海岸、森の鼻に設置した。
町産業課の担当者は「今夏にパトロールした中でも、ヤスを持った人がいた。密漁が駄目だということやヤスやもりの使用が禁止されていることを知らない人もいる。看板の設置によって、防止に取り組む町の姿勢を広く周知し、啓発につなげたい」と話している。
他にも対策として、町が森の鼻に防犯カメラを設置したり、漁業振興協議会が環境省のマリンワーカー事業として、パトロールや啓発活動をしたりもしている。
町内の沿岸海域は共同漁業権が設定されており、権利者以外がイセエビやアワビ、ナガレコ(トコブシ)、ヒジキ、ワカメ、ヒロメなどを取ることは禁止されている。県の漁業調整規則で、遊漁者はもりや「ヤス」と呼ばれる道具で水産動植物を取ることも禁止。また、地元漁業者団体地先組合は同町堺の森の鼻をイセエビの保護区にもしている。
相次ぐ密漁で、地元の漁業者団体からは、キャンプやバーベキューの禁止条例の制定を求める請願書が出され、町議会は採択したが、密漁は法で罰せられること、キャンプやバーベキューを禁止すると過剰な規制になることから、町は条例化は見送った。
町議会は昨年、漁業者の生活を守る目的で「みなべ町の海岸の秩序を維持し密漁を撲滅する宣言」案を可決した。
宣言では、町は漁業者の生活を守るために海岸の秩序を維持し、魚介藻類の密漁を撲滅すべく次の取り組みをすることを宣言するとしている。内容は、漁業法、県漁業調整規則にのっとり厳正に対処する▽漁業者、海上保安庁、警察と綿密に連携を図り、密漁撲滅、秩序維持に努める▽防犯カメラ等により不審者を常時監視する▽密漁撲滅、秩序維持に必要なあらゆる手段を講じる―となっている。
看板は縦3メートル、横60センチ。町が3基約210万円で南部海岸、大目津海岸、森の鼻に設置した。
町産業課の担当者は「今夏にパトロールした中でも、ヤスを持った人がいた。密漁が駄目だということやヤスやもりの使用が禁止されていることを知らない人もいる。看板の設置によって、防止に取り組む町の姿勢を広く周知し、啓発につなげたい」と話している。
他にも対策として、町が森の鼻に防犯カメラを設置したり、漁業振興協議会が環境省のマリンワーカー事業として、パトロールや啓発活動をしたりもしている。