和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月16日(月)

ヤマモモのジュースを販売 上富田町が観光案内所一新

広くなった町のグッズの販売コーナー(和歌山県上富田町朝来で)
広くなった町のグッズの販売コーナー(和歌山県上富田町朝来で)
 和歌山県上富田町朝来のJR朝来駅舎内にある「口熊野かみとんだ観光案内所」が1日、リニューアルした。町の木「ヤマモモ」のジュースの販売を始めたほか、町のグッズコーナーを広げ、販売を充実させている。「情報を発信して町をアピールしたい」と意気込む。

 観光案内所は、町の観光や情報発信の拠点として2017年9月にオープン。18年10月からは町民有志でつくる「口熊野かみとんだ山桃会」(樫木美喜恵会長、10人)が町から委託を受けて運営している。

 今回の改装は、「ヤマモモを味わいたい」という声があったことから、提供できるように考えたのがきっかけ。「ナチュラルな雰囲気にしよう」と壁や天井を張り直した。工事は業者に依頼したが、メンバーやその家族も手伝った。

 販売する飲食品は、加工品の主力であるヤマモモのシロップを使ったジュースやソーダのほか、梅ジュース、ポップコーン、パンなど。価格はドリンク類が300~400円、フードが150~300円。

 グッズ販売コーナーには、ヤマモモのシロップやあめ、町のマスコットキャラクター「ひょうたんせんぱい」のキーホルダーやボールペン、ピンバッジ、トートバッグなどのほか、町特産のヒョウタンを使った絵馬や置物などが並んでいる。

 町社会福祉協議会による子どもの衣類やおもちゃなどのリサイクル品のコーナーは、継続している。価格は50円と100円だが、無料の品もある。家庭で使わなくなった子ども用品を常時、募っている。

 図書の貸し出しコーナーも引き続きあり、くつろぎのスペースも設けている。自転車の貸し出し事業は近くにある町産業振興・文化交流館に移した。

 樫木会長(49)は「ヤマモモのジュースをぜひ味わってもらいたい。ぶらっと気軽に遊びに来てもらえればと思う」と話している。会員も募っているという。

 営業時間は平日の午前9時~午後5時。土・日曜と祝日が休み。問い合わせは観光案内所(0739・33・9610)へ。