和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

小学生が統計学ぶ 田辺市龍神村で県が出前授業

グラフなどを映し出して行われた統計の出前授業(和歌山県田辺市龍神村安井で)
グラフなどを映し出して行われた統計の出前授業(和歌山県田辺市龍神村安井で)
 和歌山県田辺市龍神村安井の龍神市民センターでこのほど、県の統計出前授業があり、龍神村内の小学生21人が統計について学んだ。

 市が龍神村で実施している夏休み子どもの居場所づくり事業の講座の一環。同事業の事務局が、県調査統計課に出前授業を依頼した。

 同課生活調査班によると、出前授業は2016年度から県内の小中学校で開いている。次世代を担う子どもたちの、統計を正しく読み解いて使いこなす力や郷土愛を育むことが目的。本年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で申し込みが少なく、龍神村が初回という。

 この日は、同課の職員4人が講師を務め、「統計って面白い、数字でみる和歌山」のタイトルで、スライドやクイズを取り入れて児童に分かりやすく教えた。

 全国ランキングから和歌山県のことを説明する中で、国内で暮らす10頭のパンダのうち、県内には6頭、東京には3頭、兵庫には1頭いることを棒グラフで表すと一目で理解できることを伝えた。

 ミカン、梅、柿、ハッサク、サンショウ、ジャバラの収穫量が全国1位であることを説明したり、年間の食べ物の消費額を表したグラフを見て特定の月が突出して多いことなどの特徴を読み取り、何の食べ物かを当てるクイズをしたりもして、統計が身近なものであることを説明した。

 参加した中山路小学校2年の柳川莉央さんは「ちょっと難しいこともあったけれど、統計のことがよく分かった。グラフにすると分かりやすいことも知った」と話した。