和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

「夢中で突き進んで」 サッカー・アルテリーヴォが近野小・中で授業

児童や生徒に話をするアルテリーヴォ和歌山の大北啓介選手(右)と三浦修選手=田辺市中辺路町近露で
児童や生徒に話をするアルテリーヴォ和歌山の大北啓介選手(右)と三浦修選手=田辺市中辺路町近露で
 Jリーグ参入を目指している社会人サッカーチーム「アルテリーヴォ和歌山」の三浦修選手(30)と大北啓介選手(28)がこのほど、田辺市中辺路町近露の近野小・中学校を訪れ、夢に向かって進むことの大切さを児童や生徒に話した。運動場では中学生10人とサッカーを楽しんだ。

 三浦選手は青森山田高校、同志社大学出身。J2鳥取でもプレーした元Jリーガー。子どもの時から周囲に「プロになれない」と言われたが目標を言葉に出し続け、プロになるために、1日24時間の中で何をすればいいかを常に考えたという。「夢中になったらとことん突き進んで。そうすれば問題解決の方法を考える力がつく」と話した。

 大北選手は近畿大学和歌山高校から近畿大へ進み、アルテリーヴォへ。現在は主将を務める。「スポーツで進学しない」と決めて勉強と部活動の両立を目指し、受験に合格して大学へ進んだといい、大学サッカー部では主将を務めた。「どうすれば上に行けるかを常に考えていたことが自分の財産」と語った。

 講演の後は運動場に出て、中学生と三浦選手、大北選手がサッカーの練習や試合を楽しんだ。

 地元のクラブチームでサッカーを経験し、高校でも続けるという中学3年生の宍塚泰河君(15)は「自分もプロになりたいので、どうすればプロになれるかを常に考えて行動したい」と、刺激を受けた様子だった。

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 アルテリーヴォ和歌山 NPO和歌山からJリーグチームをつくる会(和歌山市)が運営する。J1を頂点とする国内リーグで5部に相当する関西サッカーリーグ1部に所属し、今季は3位。日本フットボールリーグ(JFL)昇格を目指して全国社会人選手権へ進んだが敗れた。7月の天皇杯2回戦ではセレッソ大阪に延長戦の末、惜敗。10月の茨城国体には県代表チームとして出場した。