和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月16日(月)

7月の応募は1万人超 みなべ町のスタンプラリー

2回目の抽選に延べ1万人以上から応募があった「みなべのやにこいスタンプラリー」
2回目の抽選に延べ1万人以上から応募があった「みなべのやにこいスタンプラリー」
 和歌山県のみなべ町商工会青年部が実施している、町内の飲食店や商店などを利用してスタンプを集めると現金や商品券などが当たる「みなべのやにこいスタンプラリー」の2回目となる7月分の抽選がこのほどあり、延べ1万人を超える応募があった。1回目の前月の約3・5倍に増え、青年部は喜んでいる。最終の3回目の実施期間は9月4日までで、さらなる利用を呼び掛けている。


 新型コロナウイルスによって影響を受ける地域経済の活性化を図ろうと企画した取り組みで、事業費は商工会青年部や女性部、商工会の予算に加え、町の補助を受けて取り組んでいる。

 スタンプラリーに参加する町内の飲食店や商店などで、500円の買い物ごとにスタンプが1個もらえる。1店舗で最大4個(2千円分)押印でき、2店舗以上、計5個のスタンプを集めると応募できる。1人何回でも応募が可能で町外の人も参加できる。参加店は88店。2回目の抽選で景品は、現金5万円や1万円、町内で使える商品券、サービス券など222品を用意した。

 応募数は、1回目(6月1~30日)は延べ2894人だったが、2回目(7月1~31日)は1万63人。そのうち町外の人の数は約500人で、1回目の約260人から2倍近くに増えた。2回目の500人の町外の人の内訳は、県外が35人くらい、その他は紀北地域、田辺市、白浜町、上富田町、すさみ町などだという。

 青年部によると、初めての店に行ったという利用者や、店側も新しいお客さんが来てくれたという喜びの声を聞くほか、1回目に続いて2回目も応募している人や、「どう応募したら当たりやすいか」と聞いてくる人もいるなど、反響は大きいという。

 町内では新型コロナ対策で、商工会がプレミアム商品券を販売し、町による1人1万円の商品券の配布もあったため、商品券の利用も多いという。

 応募用紙に「すごく良い取り組みだと思う」「みなべにはよく買い物に来るのでうれしい」というメッセージが書かれていたこともあり、励みになるとメンバーは話す。

 楠谷和弘青年部長は「地域経済を回したいという思いで始めた。予想以上に多くの参加があり、感激している。最後まで皆さんに喜んでいただけるよう取り組みたい。続けてほしいという声もあるので、商工会や町とも相談し、検討したい」と話す。

 スタンプラリーや参加店の最新情報は、ホームページ「みなべのやにこいスタンプラリー」に掲載している。